コーチ石川の感動日記

119.アイスブレイクの力

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 すみません。ご無沙汰していました。(←最近、挨拶代わりです) 気がつけば8月。7月は私の講師人生始まって以来のハードスケジュールでした。ようやくさわやかな札幌に帰ってきた!そんな気分です。フルマラソンを走り抜けた後の(走ったことはありませんが)爽快感を味わっています。この1ヶ月で出会えた数百名の皆様に心から御礼を申し上げます。

 連日の研修、講演において、どんな状況でも私が欠かさずやることがあります。丸1日の研修であっても、たとえ1時間の講演であっても必ずやります。『アイスブレイク』です。受講者である皆さんと講師である私の緊張感をほぐすためのコミュニケーションです。やり方はいろいろあります。

「はい。このことについてちょっと隣の方としゃべってみてください!」
「隣の方とペアを組んで、インタビューし合いましょう」
「グループの中で、一言ずつ自己紹介しましょう」
「この会場の中を自由に動き回っていただいてけっこうですから、出会った方と挨拶してみてください」等々・・・。

 これをするのとしないのとでは、その日の研修の出来が格段に違うのです。私の指示で、皆さんが戸惑いながらも、隣の方と話し始められると、私もほっとします。あぁ、よかった。これで今日もうまくいく。一通り、全員の方が声を出してくださったところで、私は皆さんに問いかけます。
「どうですか? 今のこの会場の空気は? さっき始まったときのこの部屋の雰囲気と比べてどうですか? 何か違うと思いませんか?」

 そうすると、皆さんは一様に、「あれ?」、「ほぅ、そういえば」、「たしかに」。安心の笑みを浮かべられます。こんな時、人ってホントにスゴイ!と思います。空気の色が変わったわけでも、匂いが変わったわけでもありません。目には決して見えません。でも、あきらかに空気が違うのです。そして、「違う」ということに皆が気づけるのです。皆さんとコミュニケーションをとった後の空気は、格段にあたたかく柔らかく居心地が良いものになっています。この空気の中で講義に入らないと、学びや気づきが起きにくいのです。緊張や萎縮の中からは、良い結果は生まれません。

 アイスブレイクの後、毎回、実感します。コミュニケーションってスゴイな。人ってスゴイな。私たちは、居心地の悪い空間を「隣の人に声をかける」ということだけで、いとも簡単に変える力を持っているのです。だから、職場の空気を変えることだって、そんなに難しいことではないのだと確信します。私たちにはもともと「コミュニケーション」という魔法が使えるからです。

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出張のついでに・・・
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旭山動物園など行きました
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海霧で何も見えず・・・、寒い

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