コーチ石川の感動日記

125.やっぱりトップ

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ビッグなお二人を迎えての貴重な機会となりました

 すみません。すっかりご無沙汰してしまいました。季節はすっかり冬になりましたが、まずは、10月に開催しました『コーチング・カンファレンスⅰn札幌』のご報告をしておきましょう。

 今回のゲストのお一人、小野仁美コーチ。お会いするたび、パワーアップされています。いつまでも追いつけません。営業マネジャーとしての自らのご体験からのお話はド迫力です。心に響くお話は数々ありましたが、このメッセージを管理職の皆様にお伝えしたいと思います。

 「コーチングをする時は、自分が最も尊敬している人をコーチングするイメージを持ってください。例えば、自分が心から尊敬している人が、考えられないミスを犯してしまった。その人も落ち込んでいる。そんな時、あなたはその人に何と声をかけますか? “なぜ、そんなミスをしたんだ? 私はこうすべきだと思ったのに、なぜそうしなかったんだ?”という詰問が出てきますか? “あなたのようなすばらしい人が、次も同じようなミスをするはずがない。次はだいじょうぶですよ!”と励ますでしょう。次は結果を出せる人として会話をするでしょう。これが、コーチのあり方です」

 もうお一人のゲスト、亀田総合病院の亀田信介院長、ドクターをも巻き込んで、院内にコーチングを定着化することに取り組んでいらっしゃいます。この病院のコーチング研修に携わっていらっしゃるのが小野仁美コーチです。院長はじめ、職員の方と小野コーチが食事を一緒になさったその帰り道、一人の技師さんが涙を流してこうおっしゃったそうです。
「何百人という医師、看護師、職員がいるにも関わらず、自分がどこでどんな仕事をしているのかを院長が覚えていてくれたなんて・・・。自分が所属している組織のトップがこういう人でよかった」。

 「今、病院でも訴訟問題が多いです。でも、誰一人、患者様を死なせてもいいなんて思ってやっている職員はいない。皆、なんとかして助けたいと思っている。だから、そんな職員を守るためだったら、自分が牢屋に入ってもいいと思っています」。亀田院長は、さらっと語られました。

 コーチングを普及することで、成果を上げたい、強い組織を作りたいと思っている企業、組織は多いです。トップ、管理職の皆さんは、それを期待して、研修や制度を導入しようとします。でも、その研修を受けるのは、どうしても、現場に近い中間管理職の方たちです。私はいつも研修をしていて、思います。“この方たちはこうして、コーチングの意義を感じて、これから部下に対して実践してくださるだろう。だけど、この方たちをコーチしてくれるのは誰なんだろう?”
やっぱりトップです。トップが変わらないと部下も変わらない。トップが熱くないと部下も熱くなれない。

 そんなことを確信させていただいた、コーチング・カンファレンスでした。
亀田院長、小野コーチ、参加してくださった皆様、ありがとうございました。

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