コーチ石川の感動日記

134.本当に感動的なこと

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お花でいっぱいになりました~

 私の手帳の中に『死ぬまでに一度やってみたいこと』をリストアップしているページがあります。大きなことから小さなことまで、重要なことからくだらないことまで、いろんなことが思いつくままに書かれています。ので、恥ずかしくてとても人様にお見せできるものではありません。この中の一つに「着物で出版記念パーティ」というのがありました。

 2007年4月19日、それはついに実現しました。
遅々として進まない原稿と向かい合っていた深夜に、持ち込み原稿を携えて出版社の前に立った瞬間に、「うちでは出せません」というお返事をいただいた直後に、「もう少し原稿を預からせてもらえませんか」と言われて「いつまで待てばいいのか」と訊けなかった帰り道に、、、。折々に、私はこの日のことを鮮明にイメージしました。

 「皆さんが、笑顔と拍手で私を迎えてくださる。ライトがちょっとまぶしい。私は好きな色の着物を着ている。いつも自分を励ましてくれたBGMが流れている。ズシリと重い花束を受け取って、じ~んとする。来てくださったお一人おひとりに笑顔で挨拶をする。皆さんが自分のことのように喜んでくださる。出版しようと思ったきっかけ、出版に至る苦労話をサラリと、でも想いを込めて語る。会場に持ち込んだ本が全部売れる。サインをするのに列を作って並んでくださる。私はお気に入りの万年筆でサインをする。抱えきれない花束と一緒に帰宅する。夢実現の幸せをかみしめる」
すべてがイメージ通りでした。

 でも、イメージでは到底測り知れなかったことがありました。5年前、夫と共に札幌に引越して来たとき、私の周りには気軽に声をかけて一緒にお茶を飲んでくれるたった一人の友人もいませんでした。

 今、私の「夢の実現」の場面につきあってくださる方がこんなにたくさんいらっしゃる、ということ!無報酬で喜んで協力してくださる方がいつもそばにいて、こんなに本を買って読んでくださった方がいるのに、この上まだ買ってくださる方がいて、全然知らない人なのに、誰かを誘って連れてきてくださる方がいて、私の夢の実現を一緒に喜んでくださる方がたがこんなに、こんなにもいらっしゃる!ということ。

 感動的でした。このことの方が、本を出版したことよりもずっとずっと感動的なことだったのだと、この日、私は気づきました。

 皆様、本当にありがとうございました。いただいたご縁に心から感謝申し上げます。

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心をこめてサインしました
 

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