コーチ石川の感動日記

141.受け容れられる自分

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 あっという間に1ヶ月たっていました。自分が記憶喪失になったんじゃないかと思ってしまいます。めまぐるしいです。1ヶ月で何百人という方に出会います。すべての出会いに意味があり、感謝がわいてきます。

 「僕、肉食べないんです。酒も飲みません」という若者に出会いました。
“それはまたどうして?”
「いつも血をきれいにしておきたいから。身体をきれいにして、山に受け容れてもらえる自分でいたいから」

 そう、若者の名前は栗城史多さん。若干25歳の登山家。世界7大陸最高峰の単独登頂にチャレンジ中。5,000~6,000m級の山にたった一人で無酸素で登ってくる若者です。7大陸制覇まであと2つ。8月5日の『きょういくフェスタ in Sapporo』で、参加した子どもたちからもひときわ関心を集めたゲストでした。

 「“山を征服する”という気持ちはないんです。“登らせていただく”という気持ちでいつも行きます。山とコミュニケーションするんです。“登っていいですか?”と。だから、いつも山にOKをもらえる自分でいたい」
久しぶりに『あり方』を作ってから夢にチャレンジする若者に出会いました。

 実際にお会いして、「栗城さんは必ず7大陸をやり遂げる!」と私は確信しました。この若者なら山はきっと応援してくれるはず。同時期にチャレンジしながら、帰ってくることができなかった登山家がいる中で、なぜ、この華奢な栗城さんが無事生還するのか。自分の能力以上に山の力に守られているとしか考えられません。

 まず、それをやるにふさわしい自分なのか? それを成し遂げる自分はどういう存在でありたいのか? 目指す夢に受け容れてもらえる自分なのか? テクニックやノウハウを貪る前に、『あり方』を作ること。その大切さをあらためて教わりました。
栗城さん、ありがとう。私も応援しています!
http://www.kurikiyama.jp/index.html

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