コーチ石川の感動日記

151.ロングロング授業

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札幌も春:ふきのとうが芽吹いています

 4月はまた出張月間です。移動しながら原稿を書きます。出張先でも電話コーチングをします。戻ってくると面談が詰まっています。「石川さん、タフですね!」と言われます。自分でもどうしてこんなに元気なのか不思議です。
 多分、日々、こんなご報告をいただけることが、私の元気の源になっているのだと思います。小学校の先生から頂戴しました。ご快諾いただきましたので、ここでおすそ分けさせていただきます。
先生、ありがとうございました。

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 こんなことがありました。算数の教科書がなくなりました。と、クラスの子からの訴えを放課後聞き、教室を捜したところ、他の子のロッカーから見つかりました。これは誰かが隠したと思ったので、次の日、子供達に何と言って話そうかずっと考えていました。

 その時、「残念です」「がっかりしました」と言う言葉が浮かんだのですが、これは自分の立場しか考えていないセリフだなと思い直しました。そしてそんなことをした子はどこか満たされない所があるから人を妬んだり羨ましがったりして、そういう行動に出てしまうんじゃないかということに気づいたのです。私が大事に思っていることがきちんと伝わっていないんだ!私の力が足りなかったんだ!という思いにたどり着いたのです。きっとコーチングに接していなければ気づかなかったことだと思います。

 次の日、朝から、教科学習を変更してその話です。隠したことの罪の重さ。隠された人の気持ち。隠そうと思った時の醜い心等について、子供達に問いかけながら伝えました。そして次に、隠された人も隠した人もとても大事に思っていること。それが伝わっていなかったのは私の落ち度。ごめんなさい。そしてうまく伝わっていなかったかもしれないけど、『みんなが大好きなんだ。大事なんだ』と伝えました。

 最後に、「隠された人が元気になり同じことが起こらないようにするためにはどうすればいいと思いますか?」と問いかけ(コーチングを知らなければ思いつかなかった問いかけです)、全員に書いてもらいました。そこまでに2時間。それから一人ずつ話を聞くのに2時間。子供達の話の中から隠した子がわかったので、再度その子に話を聞きました。そしたら自分の口から隠したと言ってくれ、その勇気に感動して私まで泣いてしまいました。その後、その子は自主的に謝りました。

 五時間目。言われて嫌な言葉を挙げ、最後に言われて心が明るく軽くなる言葉をみんなで確認したら、暗く重たかった雰囲気が明るくなり、この日のロングロング授業は終わりました。謝った子が「先生に話してすっきりした」と書いてくれていたこと。その日の日記にも「話して良かった」と書いてくれていてとても嬉しかったです。

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こんな先生がいらっしゃることに勇気100倍の気持ちです。
今日もまたパワー充電!です。

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