コーチ石川の感動日記

198.リフレーミングの力

ニュース

ゴールデンウィークとなりました!
が、札幌はまだまだ気温10度を下回る寒い日が
続いています。

4月になって、「60数年ぶりの大雪」と言われた、
札幌の路肩の雪がようやく解けたとき、これほど、
「嬉しい~!!」と思えた春があったでしょうか。
道民歴11年目の春は、ひときわ感慨深い春となりました。
ついこの前まで、2m以上も雪が積もっていた場所から、
今年もちゃんと新芽が出てくる光景は、なんとも感動的です。
まもなく待ちに待った桜も開花するでしょう。
日本中で、これほど春を喜べる地域もないように思います。
「長く厳しい冬」あってこその歓喜なのだと感じ入ります。
201304sapporo
【札幌:雪解けが嬉しい季節です!】
                          
                            
この春は、ご縁をいただいて、仙台、福島など東北の企業様に
うかがいました。
2年が経過しましたが、東日本大震災の復興が進まない地域は
まだまだありますし、福島県には、未だ自由に立ち入れない
地域があります。
それでも地元の復興のために尽力されている企業様に、
エールを贈りたい!そんな気持ちでうかがいましたが、逆に私の
方が、力づけられて帰ってきました。

福島でうかがったある人事部長のお言葉は、これからも、
折々に、私の背中を押してくれるように思いました。
「私たちは、これ以上ないという最悪の経験をしました。
だから、これから先もう何が起きても何も怖くないという
気持ちになれました。変な話、震災以前よりも、社員の
結束も固まりました。考えているようでまったく考えて
いなかったリスクマネジメントについて、あらためて、
根本的に見直す機会となりました」

愚痴や恨み、あきらめの言葉は何ひとつなく、真摯に、
まっすぐ前を向かれているお姿に心打たれました。
人の強さとは、こんなところにあるのではないかと思います。
「震災」はとても不幸な出来事です。でも、「不幸」で
くくっていたら、何も進まないし、いつまでたっても
辛いままです。
この出来事をどうとらえるのか、どう活かすのか、
「前に向かう原動力」ととらえた人は強いのだと思います。

コーチングでよく「リフレーミング」のスキルを使います。
ある出来事、性質を、「ピンチ」、「短所」という
フレーム(枠組み)に入れて見ていると、ただそうとしか
見えませんが、「チャンス」、「長所」というフレームに
入れ替えて(リフレームして)見てみると、にわかに、
視点が変わり、希望も見えてきます。

この「リフレーミングの力」を鍛えたら、人生がもっと
幸せで充実したものになるように思います。
生きていればいろんなことがあります。吹雪く日もあれば、
陽が照り続ける日も。
短絡的に、「不幸」「辛い」「最悪」とくくらず、
自分の力や喜びに変えていってこそ、人生の厚みが増す
のではないでしょうか。

この春の出逢いに心から感謝するとともに、被災地の
1日も早い復興を心からお祈りしております。

201304sendai
【新緑待ち遠しい4月の仙台】

2013204fukushima
【ちょうど桜の季節でしたが、すでに鯉のぼり、福島空港】
201303kumamoto
【夜桜見物は熊本で~。3月末の散り際】

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