コーチ石川の感動日記

206.30年後のエール

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 「自分は記憶喪失なのではないか?!」
と思うぐらい、今年もあっという間に12月を
迎えました。
 ここ数ヶ月間の中で、札幌の自宅に1週間以上
のんびり滞在するなどという時期は一度もなく、
あちこちと全国を駆け回る毎日でした。各地で、
本当にたくさんのかけがえのない出会いや感動を
いただきました。

 中でも、不思議な感動を味わったのが、母校、
島根県立大東高等学校での生徒さん向けの講演会を
やらせていただいたことです。

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 「今度、母校で講演をさせてもらうことに
なったんですよ!」と話すと、多くの方が、
 「それはスゴイですね!!また、夢を叶えられ
たんですね!」と言ってくださったのですが、
果たして、
「母校での講演」は、私の夢だったのか?!
と考えると、そんなこと一度も
(とは確かに言えませんが)、ただ、明確な「夢」
として、掲げたことはなかったように思うのです。

 今回、私の講演を聴いてくれたのは高校1年生、
15~16歳の皆さんです。私が、この年齢の時、
たしかに、この校舎に通い、この場にいたわけですが、
どんな高校生だったかというと、非常にネガティヴな
高校生でした。
             
 トータルで見ると、とても楽しい高校生活でしたが、
日々、それなりにいろんなことを思い悩んでいました。
時々、何もかもが嫌になって、学校をずる休みしたことも
一度や二度ではなく、将来、自分がどんな大人になって
いるのかなんて、まったく想像できないし、先が見えない
ことが不安でもありました。
            
 そんな私が、あれから30年経って、
「夢は叶うんだよ!」という話をしているのです。
そして、今、心からそう思って生きているのです。
こんなに不思議なことが、人生では起きるのです。
なんとも感慨深い1日でした。
 私の話を聴いてくれた15~16歳の生徒さんたちに、
心から伝えたいこと。
         
 「今、先が見えなくても、心配なんかしなくて
いいんだよ!人生は、自分しだいでどうにでもなる。
みんなには夢を叶える力があるんだよ。それを信じて、
やりたいことをやったらいい。すばらしい30年後が
待っているから」。
 

 このメッセージを、目の前の生徒さんに向かって
言っているようで、私は、あの当時のちょっと
やさぐれていた自分に向かって言っているような
気持ちになりました。

 そして、そうです!
もしかしたら、これから30年後の自分は、
今の自分に向かって、同じことを言っているん
じゃないか!と思えた瞬間でした。
 「今、先が見えなくても、心配なんかしなくて
いいんだよ!人生は、自分しだいでどうにでもなる」。

 ああ、人生って、おもしろい!これからも、
いったい何が起きるのか、何を起こすのか、
楽しんでいきたいと思います。
 母校の皆さん、本当にありがとうございました。
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 講演の帰り、「ご実家までお送りしますよ」と
あたたかくおっしゃってくださる校長先生の
お気づかいを丁重にお断りして、久しぶりに、
かつての通学路を徒歩で帰ってみました。

 30年の月日を経てもまったく変わらないこの光景。
タイムスリップしたような感覚に陥りました。
 でも、かつて感じていたよりも、ずっと道は小さく、
道のりもあっけないぐらい近く感じられました。
以前は、あんなに「遠い」と思っていた道のりなのに・・・。

 これが、成長というものなのでしょうか。

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