コーチ石川の感動日記

37.未完了の完了

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穏やかな陸奥湾の海:今月も行きます

 しばらく出張と研修がない日々、“ここぞ”とばかり、私は未完了事項を書き出しました。別にそこらへんにあるミスコピーの裏紙でいいんです。思いつくことを仕事に限らず、どんどん書き出します。「読み終わった新聞をまとめる,植木を植え替える,領収証を発送する,○○さんにお礼状を書く,クリーニング屋さんに行く,おフロの洗剤を買う,映画を観に行く,○○さんと食事に行く約束をする,預金通帳の記帳に行く・・・等々」 やったら5分で終わるものでもとりあえず書きます。よく考えたら、出張の間は家事をやらなくてもいいので、出張がない方が忙しかったりします。

 やり終わったら「完了!」と宣言して、項目に二重線をひいて消します。これがなかなか「快感」です。1個消すと、もう1個消したくなります。次は何をしようかな、5分で終わりそうだから、次は「アポ入れ」にしよう。終わったら消す。はい、次、・・・。10日間で仕事も含めて32個完了しました。こうなるとかなりいい感じです。何がいいって、身も心も軽くなって、次の行動を起こしたくなる自分になっていきます。で、不思議なことに、やっぱり新たな仕事が入ってきます。今週も、研修のオファーやクライアントさんからの紹介をいただきました。またクライアントさんが増えそうです。自慢話みたいでごめんなさい。でも本当なんです。なんだかよくわからないけれど、この法則にはいつもながら感動です。

 コーチングに出会って、この「未完了を完了する」ということを学ぶ前の私はこんな感じでした。“あ~、あれもやらなくちゃ、これもやらなくちゃ。でも、これをやっているうちに、あれがあーなったらまずいし、、、でも、その前にこれをやっとかないと、こうなってしまうかもしれないし、、、あ、そうだ、あれも忘れてた。けど、めんどくさいからやらなくていい方法はないかな、と考えてる前にやった方がいいと思うけど、その前にこっちの方がもっとやばいかも・・・”

 こんなことを1日中考えていて、結局、何の行動も起こせないまま終わってしまうこともありました。当然のことながら、状況は何も変化しません。むしろ悪化です。やらなければやらないでいるほど、物事は『緊急かつ重要なテーマ』になっていきます。「結果を出すため」には、まず「動くこと」。何でもいいから動かすこと。ごちゃごちゃ考えないで「気がかり」を減らすこと。とりあえず、自分が何かを動かしてみると、周りの風が動いて環境さえも変えていく、そんな感覚をつかめたことは私の人生を大きく前進させました。

 日ごろから、「やろうやろうと思っていてやっていないこと」をやっておくことによって、『緊急かつ重要なこと』が確実に減ります。頭の中に“もやっ”とある気がかりが減ることで、また目の前の一歩が軽くなっていくのでしょう。「未完了の完了」、結果を出したいとお考えの皆様にぜひぜひ強く強くおすすめします。
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八甲田丸とうみねこ

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