コーチ石川の感動日記

38.「魔法の呪文」ではありません

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 ここ数年、国が高校生、若年者層の就職支援に力とお金を注いでいます。社会人、企業人の方と関わることが多かった私も、最近は、この社会人一歩手前の若い方たちと接するお仕事の依頼が増えてきました。“「就職支援」は私の本業ではない” どこかにそんな「借りてきた猫」のような遠慮を感じながら始めた私でした。

 「キャリア・カウンセリングを受けるなんて・・・初めてなんです」 皆、最初は緊張した表情で、私と並んで座っています。でも、“この子の就職を支援したい” そんな気持ちで対話を始めると、急にその子が輝きを放つ瞬間に出くわします。ダァーーっと堰を切ったように話し出す瞬間があります。それは、どんな瞬間かというと、「自分の良さ」に気付いた瞬間。「自分もやれるかも!」そう思えた瞬間に、急に、パァ~っと光を放つのです。この光を見たら、もうこの仕事はやめられません。

 “あぁ、これはまさに「人を力づける仕事」だ。私がやりたい仕事だ。コーチの私だからできる仕事だ” カウンセリングを受けてくれた高校生が教えてくれました。

 先日、ある学校の先生がたから、「生徒に対してどういう言い方をしたらうまくいくのか知りたい」というご質問をいただきました。私は、正直、ややショックでした。憤りも少し感じました。“私よりも、先生がたの方がずっと「生徒の力を引き出すプロ」ではありませんか!”

 申しわけありません。「コーチング」は“魔法の呪文”ではありません。「この言葉を使えば絶対に相手が成果を出す」そういうものではありません。相手が成果を出す人になるために一番大切なことは、こちらが、「成果を出すための能力も答えもこの人はちゃんと持っている人だ」として扱うことです。そして、「この人の成功を心から願ってサポートしたい」という気持ちで隣にいることです。・・・と私は思うのです。

 “言い方”ももちろん大事です。でも、それを覚えて正しく言うことよりも、その人の「良いところ」を見てあげてください。「成果を出す人」として信じてあげてください。その気持ちがあれば、かける言葉は自ずとわいてきます。これが、「コーチングは、やり方ではない、あり方である」という師匠の言葉の意味だと私は解釈しています。

 大事なことは、就職に対する危機感をあおることでも、こちらの正論を納得させることでもありません。「就職活動、私もやったらやれそうだな。早速やってみよう!」と思わせることです。

 これからも就職支援のお仕事に力を入れていきたいと思っています。

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