コーチ石川の感動日記

84.コーチをその気にさせる

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札幌は紫陽花の季節:暑くなってきました

 こんなことを言っては、たいへん傲慢に聞こえるかもしれませんが、最近、研修や講演のご依頼をいただくと、「嬉しい!」気持ち半分、「しんどい」気持ち半分です。ああ、ごめんなさい。こんなこと言ってます、私。おかげさまで、ご依頼をいただく分だけで、スケジュールはもういっぱいです。クライアントさんとのコーチング・セッションの日程調整に苦慮するこの頃です。身体もついていくか心配になるときがあります。

 とはいえ、「研修の相談にのってほしい」とお声をかけていただければ、無下に断るのも本意ではありません。“一応お会いして、日程が空いていないということで、今回は丁重にお断りしよう”などと偉そうなことを考えながら出かけます。できればお引き受けしたいのです。でも、しんどいんです。もうパニックなんです。カンベンしてくれ、という気持ちも正直あるんです。そんな状況でお引き受けしてもいい仕事はできない。ああ、でも、こんな私って、・・・。あれこれと錯綜する重たい気持ちで訪問することもあります。

 なのですが、・・・

「私たちにはコーチングが絶っ対に必要なんです!」
「コーチングを学ぶことでもっと会社を良くしていきたいんです!必ず、職場風土が変わると思うんです!」
「ぜひ!石川さんのお話をお聴きしたいと皆言ってます!石川さんのお力が必要なんです!」
“わっかりましたぁ~!納得いくまでやりましょう~。精一杯やらせていただきます~!!”
・・・と言って、手帳をめくっている私がいたりします。

 “この会社なら、コーチングを導入してもきっとうまくいく。この人たちがコーチングを知ったら必ず成功する”
そう思わせる前向きな想いと熱い情熱を持った人には本当にかないません。なんとか時間を捻出する方向で考えてしまいます。時々、こういう人に出会ってしまうと、さっきまでの重たい気持ちはどこかに行ってしまって、“この人のために!”という気持ちになってしまいます。いえ、そんなもんじゃない。“この仕事、ぜひやりたい!”と本気で思っています。コーチをその気にさせるとはスゴイです。その時点で成果はもうこの人の手中にあるように見えます。

 「人を動機付ける、やる気を引き出す」ことを仕事にしている私ですが、あらためて気づかされます。そうだ!本当に人を動かすのは、小手先のテクニックではない。こちらがたじろぐほどの熱い情熱だ。貪欲に求める気持ちだ。必ず成果が出るという強い信念だ。そして、相手に対する厚い信頼だ。

 お客様に教えていただくことは本当に大切なことばかりです。感謝、合掌。

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