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コーチ石川の感動日記

14.「社長におまかせ」

カテゴリー:日時:2004年05月30日(日)



先日、札幌ドームでご一緒させていただきましたH社長から早速メールをいただきました。H社長の視点に深い感動を覚えましたので、社長のご許可をいただき、掲載させていただきます。


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石川 尚子様


いつもお世話様です。
二個目のメガホンを買ったH社のH社長です。昨夜はお疲れ様でした。


(中略)


ところで話は全くかわりますが、北海道日刊スポーツのウェブサイトのファイターズのコーナーに「ヘッドにおまかせ」という白井さんのコメントが掲載されているのをご存知ですか?(大ファンの石川さんですからご存知かな)


私はそのコーナーのファンで毎日、読んでいます。前日の試合を振り返っての白井さんのコメントがまさにコーチングそのもの。本当にコーチの中のコーチ、白井さんらしいコメントばかりです。我々素人から見たら酷い試合内容だったなあと思われるような試合の後でも必ず「今日はこういう選手のこういう収穫がありました」とか「こういう成長がみられました」とか常に選手の良い点を見い出して誉めています。かと思うと我々が大満足するような試合内容のときは逆に「もっと気持ちが前に出ないといけない、しかし次回は必ずやってくれるでしょう」と厳しいコメントがあったり。文字通り、新聞紙面を通して選手達をコーチングしてるなあっていう内容です。(うまく表現できませんが、、、すみません)


最近は私も「ヘッドにおまかせ」に刺激されて、たとえ負け試合でも何か収穫がなかったか、今日の影のヒーローは誰か、探す癖がついてしまいました(笑)。ただこのことはH社内においても全く同じことが実践出来るはずだと思いますので、H社版「社長におまかせ」を心がけて行きたいなあって思ってます。


(後略)

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 『ヘッドにおまかせ』 私も愛読者です。読み終わった後は、“うん、昨日もいい試合だった!”、“よっしゃ、次はだいじょうぶだ!”など、勝手にやる気になって盛り上がっている私がいます。白井ヘッドコーチの言葉には「人を前に向かわせる力」があります。


 その同じ記事から、「H社内においても全く同じことが実践出来るはずだ」と感じ取られたH社長のセンス、柔軟性(何と言ったらいいのでしょうか・・・)にはただただ脱帽しました。そうなのです。各企業、組織の中も全く同じだと思うのです。我々はとかく相手の欠点やうまくいかなかったことに目が行ってしまいます。ベテランの上司であればあるほど、部下のいたらなさ、未熟さが気になってしまうようです。「ここがマズイんだよ」、「だから、ダメなんだよ」 つい、こんな言葉が出てしまいます。


 で、果たして、そこに焦点を当て続けることで、部下のモチベーションを引き出す結果を生んでいるのでしょうか? まずいところを指摘することで、相手はやる気になってくれるのでしょうか? かえって、自信を喪失させ、萎縮を生んでいることの方が多いような気がするのは私だけなのでしょうか?


 H社長のような社長が世の中に増えると、“日本の会社”ももっと楽しいだろうな~、としみじみ思います。H社の『社長におまかせ』、今後の展開が楽しみです。
H社長、すばらしいメール、ありがとうございました。


 函館での首位西武との2連戦は、1勝1敗。いい感じです!

13.コーチはぶれない

カテゴリー:日時:2004年05月26日(水)


ドームに行くだけで元気になります


 残念でした~! 今日は負けました~。さすが、王者ダイエーです。しかし、ファイターズはよくがんばりました。うまく流れが作れれば十分勝てた試合でした。


 たまたま札幌ドームで一緒になったH社のH社長は、今シーズン1個目の応援メガホンをつぶし、今日また新品をお買い求めになったとのことでした。う~ん、すごい!これぞファン。私もガゼンやる気になって負けずに応援しましたら、叩き過ぎて、左手に青アザができていました。う~ん、これぞファン???


 「石川さんは日ハムファンだそうですが、誰のファンですか?」 ときどき訊かれます。“はい、白井一幸ヘッドコーチです” 「・・・あ、コーチですか? 選手じゃなくて」 “はい、コーチです。白井ヘッドコーチはコーチの中のコーチと思って尊敬しています” 「ほぉ~・・・」 このあたりから次の言葉を興味しんしんで待つ空気が相手の方から感じられます。


 白井ヘッドコーチの素晴らしさは一言では語れません。今日はあえて一言、二言。白井ヘッドコーチは絶対に選手をけなしません。各選手の強みを把握して、各々違った言葉で選手への「期待」を語られます。どんなに負けていても、いつもプラスの言葉です。


 昨シーズン、ファイターズはリーグ5位に終わりました。最後までAクラスに浮上できませんでした。でも、いつお会いしても、白井ヘッドコーチは目を輝かせてこうおっしゃいます。「今、チームがとてもいい雰囲気になってきています。若手もどんどん伸びている。みんな、イキイキとしてやっています。これからが楽しみです!」


 絶対にぶれません。いつもそうです。「言葉に説得力がない」と感じられる状況においてもです。ど・ん・な・に、負けていても、です。いつも断言されます。「今、チームがいい方向に行っています」 その迫力に、こちらの懸念は払拭され、“今は5位だけど、次はきっと・・・” そんな期待を抱かせます。選手だって同じ気持ちになるでしょう。


 「今日はうまくいかなかったけど、次はできるかも」 こう思わせるのが私はコーチだと思っています。勝てなくて選手が落ち込んだり、自分の力に自信を失ったりすることは当然あるでしょう。そんな時に、「だいじょうぶ。次は勝てる。勝とうよ!」と言い続ける人がいる。これはすごい力です。コーチのこの言葉がプレーヤーの勇気と前進を引き出すのです。


 『コーチはぶれない』 このことを白井ヘッドコーチからいつも教わっています。きっと、“今日のベンチの中でも最後の言葉はこうだろうな”と私は想像しながら、札幌ドームを後にしました。「よし!次!次、函館でがんばろう!」

12.恐るべし『承認』の力

カテゴリー:日時:2004年05月23日(日)


場所は秘密~:私の『とっておきの桜』


 最近の私は、少々、睡眠不足です。おかげさまで仕事が忙しいのです。この1週間も、連日「しゃべる」仕事で出かけていました。帰ってくると、デスクワークもたまっています。その私をもっと睡眠不足にするものがあるのです。これです、これ!「感動日記」の執筆。


 今日、日本コーチ協会北海道チャプターの勉強会に行きまして、Nコーチに“最近、はまっていることは何ですか?”と質問しましたら、「最近、はまっているのは、石川さんのホームページを見ることです。これはおもしろい!」 “いや~、ありがとうございます(^^ゞ” すると、そばから・・・、 「え? 石川さん、ホームページ作られたんですか?私にも教えてくださいよ~」 “あ、ありがとうございます!”


 帰宅して、メールチェックをしますと、Mコーチから、「感動日記の感想」メールが・・・。「中身の濃い印象的な作品・・・おぉ、さすが、石川さん!」。いや~、ほんっとにありがとうございます~。Mコーチのボキャブラリー豊かな承認の言葉の数々に涙・・・。


 先週、お邪魔したお世話になっているお会社のS課長まで。いつも見てくださっていたんですね。ほめてくださり、とても嬉しかったです。Tさん、出張先からもチェックしてくださって、ありがとうございます。「いつも楽しく見てますよ」、「元気をもらっています」、「更新されてないとちょっと寂しいんですよね」などのお言葉、メールをたくさんの方からいただき、本当にありがたいことこの上ない!気持ちです。そして、調子にのって、またまた今夜も眠い目をこすり、パソコンに向かってしまう私でした。「石川さーん、感動日記書いてる暇あったら、うちの企画書、早く出してよ!」と言われそうです。あ~、ごめんなさい。


 『承認』って、ホント、すごいもんですね! 「あんた、コーチのくせに今さら何言ってんの?」 そうですよね。でも、今、自分自身が、その効果をあらためて体感しています。「いつも見ている」←このメッセージは、強力に人の背中を押します。眠くてもがんばれます。


 そういえば、クライアントのSさんがこんな話をしてくれました。「営業やって10年以上の係長が若いMくんと一緒にある会社に納品に行って、うまく話をすすめて、新規受注をとってきたんですよ。その日出された彼の日報に『新規受注、すごいね。M君も係長と一緒に行って、すごく勉強になったと思うよ』とコメントをつけて返したんですよ。で、M君の日報には『今日は、いい経験をしたね。係長といっしょに行くといい勉強になると思うよ』と書いておいたんです。そうしたら、翌日、係長が熱心にM君を指導してるんですよね。M君も真剣でした。あ~、一生懸命にやってるな~、と思いました」。


 自分が何かをした時に、そのレスポンスがある。「見てたよ!がんばってるのをわかってるよ!」というメッセージがある。これは、モチベーションアップの何よりの特効薬なのです。

☆読んでくださっている皆様が私のコーチです。いつもありがとうございます。

11.大ボラを吹いてみる

カテゴリー:日時:2004年05月16日(日)


札幌もようやく桜の季節:『北海道神宮の桜』


 クライアントのTさんとのコーチングの中で、今年に入ってから、「内部スタッフを入れたいと思っているのだけれど、なかなかいい人が見つからない」という話題がときどきあがっていました。いろいろ募集を試みたり、面接を繰り返したりと、たしかに動いていらっしゃるようですが、結果が得られないことに、Tさんも社長として焦りを感じていらっしゃるようでした。


 そんな時期、、、ちょうど1ヶ月半前のことでした。Tさんから、こんなメールが届いたんです。


 『ところで、弊社にもやっと、内部スタッフが決まりました。とても明るくて、意欲的で、パソコンも抜群で経理はもちろん、営業センスも抜群、企画力もあり気配りができる秘書的能力も高いすばらしい女性です』


 “おぉ!やったね!Tさん。すごいです。すごいです。おめでとうございます。がんばった甲斐がありましたね。パーフェクトな成果ですね!” 早速、Tさんに返事を書こうと思いましたら・・・、このメールには続きがありました。


 『と、言いたいところですが・・・今日はエイプリルフールです。実際はまだなんです。悲しいです』


 へ?!・・・そう、メールの日付は4月1日。・・・“Tさん! おもしろい!! すっかりだまされましたよ。今年のエイプリルフール大賞はあなた!” Tさんには申しわけないのですが、私は、そのあまりに見事な嘘のつきっぷりにすっかり感動してしまい、パソコンの前で拍手をしながら大笑いさせていただきました。


 でも、本当におもしろいのはここからなんです。それから2週間ほどして、Tさんの会社に本当にスタッフの人が入ってきたのです。しかも、メールに書いた通りの人だというので、Tさんもびっくりしたとおっしゃっていました。何ヶ月もの間、何十人も面接して、ようやく巡り会えた逸材に、Tさんもほっとされたようです。そして、今週、私も久しぶりにTさんの会社を訪ね、そのスタッフの方とお会いしてきました。4月1日の嘘は、見事に現実となっていました。


 コーチングを受けていて、自分でも実感していることがあります。「こうなったらいいな」ということを「そうなっている」ものとしてイメージしてみる。言葉にしてみる。そうすると、いつの間にか、現実になっている。


 なんだか怪しげな話に聞こえるかもしれませんが、本来、人には自分で「やる」と決めて言葉にしたことを現実化できる力が備わっているのではないかと思うわけです。言葉にしてアウトプットしてみた瞬間に現実化へのスイッチが入るのだと思います。まずは、大ボラを吹いてみる。これはけっこうあなどれない技かもしれません。そして、それを否定したり、バカにしたりしないで、聴いてくれる人がいる。このへんもコーチングの効果のような気がしてならないのです。

10.コミュニケーションの原点

カテゴリー:日時:2004年05月13日(木)



 すっかり私の生活も日常の仕事モードに戻ってしまいました。『感動日記~イタリア編~』も今回で最終回といたします。


 ベネツィアでの毎日は、サンマルコ寺院の鐘の音、続いてUコーチの陽気な歌声、そして、ホテルの朝食のカフェラテからスタートします。朝食に降りていくと、恰幅のいいおばさんたちが「ボンジョールノ!」とまず挨拶をしてくれます。そして、英語で声をかけてきます。「Coffee or tea? Black? with milk?」 “with milk.” 私たちはこのミルクたっぷりのカフェラテがたいそう気に入りました。紅茶派のOコーチもイタリアでは毎朝カフェラテです。


 よくよく観察していると、このおばさんたちは、お客がどこの国の人なのかを巧みに見分けて、イタリア語で話しかけたり、ドイツ語、フランス語で話しかけたりします。アジア系の人たちには英語で統一しているようです。挨拶と飲み物のオーダーをきく程度なのですが、その使い分けたるや“器用だなぁ”と感心させられます。


 ベネツィアは、国際観光都市なので、まさに人種のるつぼ、いろんな国の人たちが行き交います。この国に来てから感じていることがありました。特にこの街では、お店を出入りする時はもちろん、路上ですれ違う時、水上バスで隣り合った時、同じものに感動して目を奪われているお互いの存在に気づいた時、いつでも、目が合うとまず「ニコリ」と微笑んでくれる人が多いということです。つられてこちらも笑いかけます。「チャオ!」と挨拶を交わすこともありますが、言葉がなくても、笑顔だけで“ちゃんとコミュニケーションがとれた”という妙な満足感がわいてきます。連帯感、安心感もあります。“この人は私に親しみを感じてくれている。いい人だな。味方だな”そんな感覚です。


 ここが日本人の感覚と違うところなのでしょう。日本では国内であれば、どこに行っても日本語で通じます。周りの人の大半は日本人と決まっています。たまたま隣に座った人が何語を話し出すかなんてあまり考えないで生活しています。古代から様々な民族が行き来し、地域の統廃合が繰り返されてきた陸続きの国では、まず、「相手が自分と同じ民族とは限らない」という感覚自体が普通のことなのかもしれません。そして、違うバックボーンを持った人たちが、お互いの違いを認識しながら、安全に快適に生きていくためには、まず敵意を持っていないことを相手に伝えること。それが、自然に日常の中で身につけられたコミュニケーション態度なのでしょう。


 日本の組織の中も実は最近、「人種のるつぼ」なのかもしれません。「相手も自分と同じように考えるはず。そうでなくてはおかしい」とどんなに思っていてもそれが通じない世代、価値観が生まれているようです。「相手は自分とは違う人かもしれない」。ここからどうやってコミュニケーションをとっていったらいいのか、もっと使うべき言葉を相手によって変えていく柔軟性が必要なのかもしれません。まずは、「味方である」ことを伝えながら。


 ホテルの部屋の窓辺に、連日、豆を置き続けましたら、ついに鳩の餌付けに成功!ベネツィア滞在最後の朝、Uコーチの歌声とともに窓が開けられると、向こうから飛んでくるまでになりました。札幌から持参した「六○亭のストロベリーチョコ」では全くうまくいきませんでした。けっこうおいしいのに。Oコーチいわく、「鳩には、やっぱり豆!」だそうです。相手を見て、コミュニケーションしないとね・・・。


 学び多いイタリアツアー、またいつか・・・。

市場のおばちゃんもおしゃれ! はるかなるベネツィア・・・ 餌付け成功!の瞬間

9.フィレンツェで絶句!

カテゴリー:日時:2004年05月08日(土)


寒い寒いフィレンツェの街


 イタリア滞在何日目かに(何日目だったかもう忘れました)ベネツィアからフィレンツェまで日帰り旅行をしました。特急列車で約3時間。ということはどれぐらいの距離なんでしょうか。札幌⇔函館間(約300㎞?)ぐらいでしょうか。


 フィレンツェと言えば、ルネッサンスが花開いた芸術の都。たしかにミケランジェロやラファエロが今でも住んでいそうな重厚な建物が並びます。このフィレンツェの街で、期せずしてある日本人女性と出会いました。彼女は、フィレンツェに嫁いで6年、皮革製品を扱うお店を経営するイタリア人のご主人とお子さん(2歳の男の子)と一緒にこの観光地の真っ只中で暮らしているとのことでした。そう、フィレンツェと言えば、皮革製品でも有名。“サルヴァトーレ・フェラガモ”発祥の地でもあります。


 「意外に思われるかもしれませんが、このドゥオモ(フィレンツェの中心部にある大聖堂)周辺の不動産はすごく高いんですよ。価値が下がらないんですよね。そうですね、3LDK80㎡ぐらいの部屋で1億円ぐらいでしょうか」 彼女の言葉に一同絶句!  “1億円・・・!!って言ったって、あんた、ローマ、ミラノならまだしも、こんな・・・(←このへんで言葉を飲む)” 札幌だと3軒ぐらいいけるかな~、などと私が算出し始めた矢先、さらに彼女は衝撃的な数字を続けます。「私たちが、住んでいるアパートも築200年ぐらいなんですけど、」 “築200年!・・・ですか?!” 「ええ、夫のお店が入っているビルは築600年です」 “600年って・・・?!日本は何時代???”


 恐るべしイタリア。恐るべしヨーロッパ。なぜ、ヨーロッパであんなにリサイクルが徹底され、エコロジカルな生活が定着しているのか、その所以がわかったような気がしました。石の家は丈夫なんですね。帰国してから私は調べました。600年前の日本は、「室町時代」でした。室町時代の建造物と言えば、京都では、金閣寺、銀閣寺。しかし、今の金閣寺は焼失して再建されたもの。銀閣寺は当時のままのものだそうですが、国宝、世界遺産ですよ。そんな時代の建物で、何食わぬ顔をして、普通に生活しているこの人たちって一体?


 “造りが違うとはいえ、築30年を古い、ボロボロと思っている日本人って、この国の人たちからはどう見えるんだろう?” 気まぐれに出かけた旅だったので、フィレンツェの美術館は軒並み休館日。「ダヴィデ像」には会えませんでしたが、歴史の重みをど~んと肌身に感じることができたフィレンツェでの1日でした。


 そうそう、「フィレンツェ一おいしいジェラート屋さん」とガイドブックに書いてあったお店もついに発見できないまま帰りの列車の時刻が来てしまいました。歴史の街、フィレンツェ、ぜひともリベンジするぞ!と心に誓ったのでした。

のんびり列車の旅~♪ この建物は築何百年? 典型的なイタリアン

8.感動の街:ベネツィアでの会話

カテゴリー:日時:2004年05月05日(水)


サン・マルコ寺院 鐘楼からの眺め


 4月23日から、ベネツィアに1週間滞在しました。途中、1日だけフィレンツェに日帰りした以外は、ずーっとベネツィアにいました。朝、サン・マルコ寺院の鐘の音で目覚め、「今日はどこ行く~? 何する~?」。こんな毎日もいいものです。コーチの私たちは、日常、「何時から○○さんとコーチング、何時から○○社さんと打合せ・・・」というような分刻みの中で生活しているものですから、この感覚はとても新鮮です。


 ベネツィアはとにかく美しい街です。さすが「世界遺産」です。水上都市ベネツィアには車が走っていません。街中には迷路のように運河がはりめぐらされています。400以上の橋が街と街とをつなぎあわせている感じです。京都と札幌の地形に慣れ親しんでいる私には、全くもって迷宮に迷い込んでしまったような感覚です。自分がどこにいるのかもどこに向かっているのかも全くわかりません。“ここって、どこ?” 「だいじょうぶ!ベネツィアから出ることはないから!」とOコーチは力強く進んでいきます。さすが、Oコーチだ!


 細い小路には、ベネツィアン・グラスをはじめとするおみやげ物屋さんやブティック、カフェ、ホテル、一般のアパートなどがひしめき合って並んでいます。「これは、日本じゃ使えないよね~」という奇抜なデザインの靴やバッグ、アクセサリー類に目を奪われます。足を止めて、ショーウィンドウにはりつくこともしばしば。


 「あの黒い靴、かわいい~」 “奥の赤い靴、いいよね~”

 「ちょっと待った!」 ここで、Oコーチのコメントが入ります。「今の会話、ぜんぜん相手が言ったこと、受け止めてないよね。もう1回やり直し!」


 「あの黒い靴、かわいい~」 “本当だ、かわいいね~。あの奥の赤い靴もいいと思わない?” 「赤いのもいいね~」


 “こんな感じでしょうか?” 「そうそう、それがコーチの会話ってもんでしょう」。コーチも日常生活では実はぜんぜん人の話を受け止めていません。きちんと受け止めてから投げ返すって難しいな~。コーチの大先輩、OコーチとUコーチに学ぶことの多い旅でもありました。


 こんな会話が、“息を飲むほど美しい”ベネツィアの街角で、ときどき繰り返されながら、毎日のんびり過ぎていくのでした。つづく・・・

街中はこんな感じ 建築物はとにかく重厚! 街中の移動は「船」
市場もカラフル パスタもカラフル やっぱりジェラートでしょ!

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