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コーチ石川の感動日記

65.美談を創ろう

カテゴリー:日時:2005年03月29日(火)


ついに!開幕。シーズンがやってきました。


 う~ん、残念!札幌ドーム開幕戦、ファイターズの初勝利!とはなりませんでした。仕事を終えて、途中からかけつけましたので、今年は最初から私も万全の態勢ではなかったかもしれません。(白井ヘッドコーチ、ごめんなさい) それにしても、コートにマフラーを巻いてナイターに行くって、あり得ないですよね。ホントに札幌っていうところは・・・。


 昨年に続き、開幕3連敗です。“それはないでしょ”と思いたいところですが、こんな始まり方のほうがけっこう後になってから泣かせるものなんです。がんばっているのに、なかなか成果に結びつかない、うまくいき始めたと思ったらまた障害にぶつかった、とこぼすクライアントさんに対して、私は自分をも励ますつもりで、こんなふうに力づけます。


 “これを美談にしましょうよ!成功したあかつきには、この時のことを思い出して、しみじみ語るんですよ。『あの頃は、ほんっとにお客さん来なくてね。もう夜も眠れなくてね。夜中にふと、もうこの仕事やめようかと思ったら泣けてきてね。それでも・・・』って言って、周りを泣かせましょうよ”。


 「プロジェクトⅩ」というテレビ番組がなぜあんなに人気なのかわかりますか?“美談”がたくさんあるからだと私は分析しています。プロジェクトがうまくいきそうになると、とんでもない大問題が発生する。「絶体絶命だ!」と思うような事件が起きる。「今さら、そりゃないだろう」というような邪魔が入る。それらをなんとか克服してやり遂げたからこそ、最後の感動の涙につながるのです。最初っからうまくいきまくった話なんて、聴いていて何もおもしろくありません。失敗のない成功話なんて、ぜんぜん感動できません。並々ならぬ苦労はあったけれど、泣きながら乗り越えたという“美談”があればあるほど、“成功”が光り輝くのです。


 「開幕戦からぜんぜん勝てなくてね、今シーズンはどうなることかと思いましたけど、ついに優勝しちゃいましたね!」。
いつかこんな言葉を言いたいですね。


 将来の輝かしい成功のために、今のうちに“美談”をたくさん創っておきましょうよ。

64.自分との約束

カテゴリー:日時:2005年03月24日(木)

 今年も新入社員研修のシーズンが始まりました。いつもは管理職の皆様の前に立っている私も、この時期だけは、全員私より若いフレッシュな皆さんの前に立ち、なんだかまた新鮮な空気を味わっています。今年の新入社員研修シーズンはとてもラッキーな幕開けとなりました。なんと、ファイターズの白井一幸ヘッドコーチの講演会からのスタートでした。新入社員の方に向けてのお話をうかがうのは初めてでしたが、またまた感動、感涙の嵐!でした。


 「プロになってから、現役を引退するまでに自分に課したことが一つだけありました。寝る前に毎日必ずバットを振る。これだけはどんなときでもやり続けました。どんなに熱があって体調が悪くても、どんなに酔って帰ってきても、これだけはやりました。現役時代、5回手術をしているのですが、手術をした日も病院のベッドの上でバットを持っていました。もちろん、振ることができないときはありましたが、必ずバットは握っていました。現役引退したときに真っ先に思ったことは『今日でもうバットを持たないで寝れる』ということでした。自分で自分に約束したことを守りきったこと、自分に嘘をつかないでやってきたこと、これは私の最大の達成感です」


 毎春、私は新入社員の方に語ります。
“お金をもらって仕事をする以上は、皆さんはもうプロです。お金を払う価値があると思ってもらえる仕事をする、それがプロの世界です。プロと言われる人たちは、そのレベルを保つために何をしていると思いますか?『自主トレ』です。プロである以上、自主トレをして自分を磨き続けてください”。


 しかし、あらためて、「プロ」と言われる方の自己管理力の凄まじさを思い知らされました。私はまだまだ甘いかも。。。新入社員の皆さんのみならず、私も初心にかえり、気合いをガツンと入れられたお話でした。


 “札幌ドーム開幕戦、万難を排して応援に行きます。今シーズンもがんばってください”
 「ファイターズファンの石川さんもファイターズの貴重な戦力です。開幕に向けて万全の準備を整えて参戦してください」


 おお、なんてすばらしいお言葉! ファンに連帯感を持たせ、やる気にさせる。まことに気のきいた一言でした。今春、仕事も応援もますますがんばります!

63.フットワークの軽い先生

カテゴリー:日時:2005年03月19日(土)


大間崎よりはるか北海道を望む


 今週、道内のある高校で、コーチング講座をやらせていただきました。現役の高校の先生がたに『コーチング』をお伝えできるなんて願ってもないことです。たいへん光栄な機会です。


 そもそも、この学校にうかがうことになったのは、校長先生が、北海道通信に載った記事を目にされたことがきっかけで、すぐに連絡先を調べられ、自らお電話をくださいました。
「わかりました。今、石川先生のご都合をうかがいましたので、すぐに校内で日程調整してご連絡させていただきます」
と、おっしゃったその日の午後には、もうご連絡をいただきました。おまけにJRの時刻まで調べておいてくださいました。


 当日、お目にかかった校長先生は、予想通りたいへん気さくな方でした。
「うちの進路指導の先生を紹介しますね。たいへん難しい立場ですが、本当によくやってくれています。就職内定率は今年も100%でした」
「うちの学校の先生は若い先生が多くて、皆、本当に一生懸命で熱心なんですよ」
「うちの生徒たちは、けっこう素直ですよ」
先生のお話をうかがいながら、私はいささか新鮮な感覚を味わっていました。
“この先生は、自分の学校をディスカウントしない”


 コーチング講座が始まりました。
“先生がたに、今日は、簡単な演習を通して実際に体験していただきたいと思います。ので、まず、二人組を作っていただけますか?・・・ええと、ちょうど二人ずつになれますか?余る方はいらっしゃらないでしょうか?”
後ろの方で一人、ペアがいない先生がいらっしゃいました。「あ、私、そっちへ行きましょう」。余っている方をめざとく見つけて、後ろまで行かれたのは、前の方に座っていらした校長先生でした。


 講座終了後の校長室で。
「あ、たしか、うちの英語の先生は、石川先生と同じ大学の出身だったと思います。たしか、、、二人とも、そうだと思います。もう一度、ちょっと呼びますから、挨拶していってください。せっかくの機会ですから」
私は、道内で初めて同窓の大先輩に二人も出会うことができました。
“校長先生はたしか、この学校にいらしてまだ1年だというのに、先生がたの出身校まで覚えていらっしゃるのですね”


 「石川先生、こんな時間までおひきとめしてしまって・・・。JRの切符、変更しましょう。だいじょうぶですよ。ここでできますから」。いきなり、自ら、最寄り駅に電話をかけてくださいました。


 私は、多分この校長先生のことをずーっと忘れないと思います。トップのフットワークが軽いこと。気配りができること。部下をけなさないこと。デメリットもあるかもしれません。でも、
“もし、私が高校の先生だったら、この校長先生の下で働きたい”
そんな想いを胸に、私はこの学校を後にしました。

62.手帳にはさんでいるもの

カテゴリー:日時:2005年03月08日(火)

 クライアントのTさんは、70名ものスタッフを束ねるマネージャーです。チームとしての生産性をあげることに取り組まれています。
“Tさんが理想とする職場を作っていくためには、今やっていることの他にどんな方法がありそうですか?”
「う~ん、、、くだらないことなんですが、バースデーカードの予算を100円上げる、とか」
“はぁ~???”


 Tさんは、自らバースデーカードを大量に買いに出かけ、70名のメンバーそれぞれの誕生日に、その人にふさわしいカードにその人にふさわしいメッセージを書いて贈っていらっしゃるのだそうです。それだけでも、“そりゃ、たいしたもんだ!”という話ですが、「やっぱ、飾り気のないのを送ると反応鈍いんですよね」という言葉にも非常に興味深いものを感じました。
“そういうもんですか”
「そういうもんなんですよね。『洋ナシ』の形したカード送った人なんか、無反応ですからね。『洋ナシ』はやっぱりまずいよね。『洋ナシ』(用なし)は・・・」
“・・・そ、そりゃあ、そうでしょ。まずいでしょ”

 
 そんなTさんから、最近いただいたメールに、、、
「先日、いつものように、誕生日にカードを贈りました。そうしたら、その彼、カードの中の私が書いた中紙だけ、手帳に入れて持ってると見せてくれました。恥ずかしい感じでしたが、嬉しかったです!」とありました。


 そういえば、以前、クライアントのAさんもそんな話をしてくれたのを思い出しました。
「今ではトップセールスの彼ですが、入ってきたばかりの頃は全然売れなくてね。いつも彼が外回りから帰ってくるのを待っていて、指導したり励ましたりしていたんだけど、ある時、どうしても彼が帰ってくる前に外出しなければならなくなって。そのへんのメモ用紙の切れ端に書き置きをして先に帰ったんですよ。
『今はすぐに結果が出なくても、君が今やっていることは将来必ず実を結ぶと私は信じています。今日は申しわけないが、用事があるので先に失礼します』
こんな内容だったと思います。それを彼は今でも手帳にはさんでとってるんですよ。もう10年以上も前のことですよ。もうボロボロになってしまったただの紙きれなんですけどね」


 上司から自分だけに贈られた期待のメッセージ。その一言が、何年もその人を支えていくことって、あるんですね。それを見ると勇気がわいてくる、力がわいてくるもの、皆さんは、何か手帳にはさんでいるものがありますか?

 
 私?ですか? 私は、白井ヘッドコーチとの2ショット写真ですよ。
あ、ちょっと違いましたか、失礼しました。

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