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コーチ石川の感動日記

76.『質問』の不思議

カテゴリー:日時:2005年05月29日(日)


春と新緑の季節が同居しています


 コーチング研修での皆さんの演習に聞き耳を立てているのは、とってもおもしろいことの一つです。笑っちゃいけないけど、思わず笑っちゃう。


「部屋の掃除、しようしようと思ってるんですけど、なかなかできないんですよ~」
『どうして、できないんですか?』
「う~ん、時間がないんです」
『どうして?』
「今、仕事がすご~く立て込んでる時期で、いつも帰るのも遅いし、ほんっとに休みもあんまりないんです」
『どうして、そんなに忙しいんでしょう?』
「う~ん、今、ちょうど作らないといけない書類がいろいろあって、その上に、・・・、しかも、・・・、おまけに、・・・」
『それはたいへんそうですね~。もっと効率よくやるわけにはいかないんですかね?』
「そう言われても、とにかくやることがいっぱいあってもうたいへんなんですよ!」
『ほんの少しの時間もとれない状況なんですか?』
「ええ、もうとにかく時間がなくって、・・・」 


 話はぜんぜん前に進んでいかないようです。質問の仕方をちょっと変えて、もう一度やってもらいます。


「部屋の掃除、しようしようと思ってるんですけど、なかなかできないんですよ~」
『どうしたらできるんですか?』
「う~ん、もうちょっと時間があったら」
『どうしたら時間は作れるんですか?』
「う~ん、もうちょっと仕事から早く帰れたらいいんですよね。1時間でも時間があればいいかな」
『どうしたら1時間早く帰れるの?』
「う~ん、・・・仕事ももうちょっと効率よくやらないとね」
『どうしたら効率がよくなるの?』
「う~ん、・・・ま、今でも、忙しいですけど、なんとかやれてますからね。けっこう余裕はあるので、早く帰れるかな」
『え? じゃぁ、1時間ぐらい掃除する時間はとれるんですか?』
「ええ、それぐらいの時間はあるんですよ」


 質問をしているコーチ役も『あれ?』という顔をして笑っていますが、横でこのやりとりを聴いている私もおかしくて仕方がありません。
“なんで? さっき時間ないって言ってたくせに。今は、時間があるっておっしゃてるんですけど。いったい、どういうこと???”


 『質問』の仕方によって、人は全く正反対のことを言い出します。とってもおもしろいです。「なぜできない?」を「どうしたらできる?」に変えるだけで、とても不思議なことが起こります。
ぜひ、お試しください。

75.感動のおすそわけ

カテゴリー:日時:2005年05月23日(月)


ようやく陽射しがあたたかくなりました~


 ようやく札幌もあったかくなってきました。でも、家でデスクワークをしているときは、フリースを着ています。本州ではあり得ないことですよね。


 さて、大手企業の社内コーチ:Sコーチから近況報告メールをいただきました。いただいた直後に、思いがけず、実際にお会いすることができました。コーチとしてますます前進なさっているご様子が、オーラを通して伝わってきました。Sコーチの感動を皆さんと共有化させていただきます。


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近況報告を二つ。昨日のスポーツ新聞に目がとまり、思わず感動してしまいました。「ニューヨークヤンキースの11日前は地獄だった・・・。開幕から11勝19敗。開幕から30試合目の成績としては39年ぶりの泥沼スタート。オーナーが『責任はトーリ(監督)とキャッシュマン(GM)にある』と粛清をにおわす発言もしていた。しかし、そこから脅威の快進撃が始まる。実は開幕直後から続くチームの不振にも、トーリ監督が一貫して使っていた【魔法の言葉】があった。『私は彼らの力を信じている』・・・どんなにひどい試合をしても借金が増えても、監督の言葉に変わりはなかった」


「そう。コーチングは相手を信じることから始まるんだ」と再確認。


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一昨日、社内のコーチング推進委員会での出来事。委員会が独自に作った「コーチングカルチャー度アセスメント」を全社員に実施してもらい、その感想をシェアしていた時にメンバーの女子社員の発言。
「アセスメントを実施した時、社員の一人から『自分はコーチングなんて機能しないと思っている』と言われショックでした。でも、社員が10人いれば10の個性があります。私はこの否定的な発言をした社員の意見も尊重したいと思います」


「う~ん。すばらしい許容力」と心の中でそのメンバーに拍手喝采!


私も最近、ようやく感動を積み重ねることができるようになってきました。(・・・ように思います。)石川コーチのおかげです。


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 う~ん、トーリ監督の言葉、選手はやる気になれますよね。「『信じる』ことは能力だ」と言ったコーチもいました。私たちコーチの能力は、結果が出ないプレーヤーをどこまで信じぬくことができるのか、ということなのかもしれません。
『コーチがクライアントの可能性を信じることができなくなったら、コーチは自らコーチを降りなくてはならない』。私のコーチからもらったこの言葉を私はいつも大事にしています。


 そして、この女性社員の方もすばらしいですね。「人は一人ひとりみんな違う」。違う強み、持ち味を活かし認め合うことで、より飛躍的な成果が生まれるんですよね。いろんな意見があって当たり前ですよね。「自分の意見を尊重してもらえた」と感じたとき、人は、はじめて相手の意見にも耳を傾けられるようになるのではないでしょうか。


 Sコーチ、すばらしい感動、ありがとうございました。

74.1対1の向こう側

カテゴリー:日時:2005年05月19日(木)


今年はまだまだ寒い札幌の春~


 「最近、周りから『変わったね』って言われるようになったんですよ。自分でも、変わったかなと思えて。そうすると、メンバーの皆も変わってきたような気がするんです。私が楽にやれると皆も楽になれるっていうか・・・」
「石川コーチに送ってもらったコピー、すごくいい話だなと思って、もう10枚ぐらいコピーしてお客さんに配っちゃいました。すごく喜ばれました」
「コーチング受けた日は、子供の話、聴けるんですよね。きっと自分が聴いてもらえたからキャパができるんでしょうね。子供もよく話すようになりました」


 毎日、毎日、クライアントさんはいろんな報告をしてくださいます。コーチングはしょせん1対1のコミュニケーションだと思っていました。やりがいはものすごく感じますが、それだけに時々もどかしくもなります。もっともっとたくさんの人をコーチングしたいのに、自分の身体と時間には限界がある。


 でも、最近、1対1の向こう側に、ものすごくたくさんコーチングによる恩恵を受けている人が見えるような気がします。私が一人のクライアントさんと向き合っていることで、この人の後ろにある様々な環境、人間関係が大きく変わるのだと実感します。目の前の人が、前進することで、この人の周りの人が影響を受ける。そんな世界はたしかにあります。


 今日のコーチングでまた、クライアントさんの大きな成果を確認できました。こちらが力づけられたような、嬉しいあたたかい気持ち。いい気分のまま外出しました。西11丁目の駅前で知らないおばあさんに道を訊かれ、ものすごく愛想よく道案内をしている私がいました。そういえば、社長にほめられた時は、お客様にも必要以上に丁寧に接してしまうと言っていた人がいました。阪神が負けた翌日はずっと機嫌が悪い上司がいました。(あ、これはちょっと違う話?) コミュニケーションは1対1が基本。でも、一人が何か変化を起こせば、その人が出会う人にも影響を与えていくことは可能なんですね。


 私がコーチングしているクライアントさんの向こう側には無限の世界がつながっている。私はそんな不特定多数の人にも働きかける仕事をしているんですね。そのことにあらためて感動を覚えるこの頃です。


 気合い入れていきます!

73.コーチは予言者?

カテゴリー:日時:2005年05月15日(日)


札幌もようやく開花*でも、ちょっとまだ寒そう・・・

 大阪でのセミナー・レポートを続けます。3日にわたるセミナーの一番最後にやったコーチング・ロールプレイでの出来事です。私のコーチ役はOさんでした。硬派な印象ですが、ユーモアもあり気さくな男性です。見かけによらず(?)甘党で、2日目のセミナー後、一緒にケーキも食べました。


 コーチングのテーマは、「今回学んだコーチングを今後どう活かすか」という内容だったと思います。Oさんのコーチングは、明るく包容力のあるコーチングです。最後にOさんがこんなことをおっしゃいました。
「多分、今後、あなたがコーチングをする中で、クライアントさんから『コーチ、変わりましたね!』と言われると思いますよ」
“え? 私が?ですか? たしかに3日間、学ぶことはたくさんありましたけど、自分ではそんなに変わったって感じはしないんですけどね~・・・”
「絶対、言われますよ!」 やけに力強いOさんです。
“え? どんなところが変わったって言われるんでしょう? どう変えたらわかってもらえるんでしょう?” コーチの性でつい質問をしてしまう私です。
「いえいえ、そのままでいいんです。あなたは何もしなくてもいいんです。でも、きっと『変わった』と言われますよ!」
“はぁ・・・” いまいち、釈然としない私。
「一つリクエストなのですが、今後、クライアントさんから『変わりましたね』と言われるようなことがあったら、私に報告してくれませんか?」
“あ、はい。します。” 釈然としないまま、一応約束をする私。


 セミナー終了後の夜、私は大阪市内のホテルで、いつものようにコーチングの電話を受けていました。話し始めて3分も経っていない頃、クライアントのHさんが、
「石川さん、なんか、変わりましたね」
“え!ええぇ~~???”
世の中、こんな絵に描いたような出来事って起こるもんなんでしょうか?
数時間前に、私はOコーチから予言されたばかりなんですけど・・・。Oコーチの言葉を意識していたわけではありません。なのに、こんなに早く現実になるの???


“Hさん、ちょっとびっくりしてしまいました。実は、今日参加したセミナーで、・・・・。”
「へぇ、そんなことがあったんですか?そうとは知らず。でも、本当に今日は違うなって最初から思いました」
“あ、あの、どんなところが?”
「ん~、そうですね。言葉ではうまく言えませんが、声の質感、かな。いい感じですよ!」


 セミナー後で、まだテンションが高かっただけかもしれません。ホテルの電話回線にも少なからず要因はあったかもしれません。それにしても・・・。
コーチング終了後、すぐにOコーチにメールで報告しました。こんなことって本当にあるんですね。私もOコーチのような不思議なコーチングをしてみたいです。

72.天秤にかけると

カテゴリー:日時:2005年05月10日(火)

 大阪で参加したコーチングセミナーでの出来事です。このようなセミナーの中でクライアント役のときに私が持ち出すテーマは最近決まっています。『著書を出版したいが執筆が進まない』。あ~ぁ、コーチなのに我ながら情けない限り・・・。感動日記は書けるのに、どうしてなんでしょ?


 今回もそのことをコーチ役のTさんに聴いてもらっていました。話を聴いてもらい、質問をしてもらっていると、だいたい行き着くところもいつも同じです。
“とにかく、忙しいんですよ!仕事が次々と来るのはありがたいことなんですけど、いつも目の前の仕事が優先になってしまって、じっくり書く時間がとれないんです”
“書きたいっていう気持ちはあるんですよ。あるんですけど、仕事が入るとそっちを優先しちゃうんです。仕事が入ることはフリーの身としてはすごく嬉しいことなので、ついつい断れなくて入れちゃうんです”
“でも、いつか、コーチ業と講師業の他に、文筆業っていうのを加えたいんです。その足がかりをそろそろつけたいかな~って思うんですけど、、、進まないんですよね~”
“仕事を入れないでじっくり集中できたらいいんですけど、なかなかそうもいかなくて・・・”


 Tさんは、そんな私の話をじっと聴いてくださっていました。そして、
「じゃ、例えばですけど、このまま順調に仕事が入り続けて忙しいけど悪くない状態でずーっと10年20年いくのと、半年間でも仕事を入れないでじっくり新しいことに取り組んでおくのとを天秤にかけたとしたら・・・」


 Tさんの言葉を聴きながら、私の中で、“カキィ~~ン!”とヒットが飛んだ音がしました。10年後も今と変わらない自分の映像が浮かんだとき、“やだやだ、それは絶対にイヤ!”と思えました。今の自分はとても幸せだと思います。でも、今のままでい続けることは私の意図ではありません。常に前進している必要があるんです。昨日よりも今日、今日よりも明日、日々シフトしていく。これが私の美学なのです。


 “Tさん、今、すごいヒットが飛びました。すごい質問でした。ありがとうございます。今やらなくてはならないことが見えました”
今回、初めてコーチングを学びに四国からいらしたというTさんは、なんと学校の先生でした。それが判明したとき、二人で手をとりあって、『学校にコーチング!!』と叫び合いました。出会いは必然。すばらしい先生と絶妙の質問との出会いに、大阪まで来た甲斐を感じた1日でした。

71.コーチが夢を語る

カテゴリー:日時:2005年05月03日(火)


ただただ美しい残雪の岩手山


 いつか行ってみたいところの一つだった盛岡へ、私の背中を押したのはあるコーチとの出会いからでした。昨年コーチングの勉強を始められたHさんは、「第二の人生はコレだ!」と直感され、熱心にコーチングの習得に励まれました。Hさんよりずいぶん若輩の私に対しても、コーチの先輩として、謙虚に、しかし貪欲に教えを乞うHさんの姿勢に、私は何度も心を打たれました。このHさんが絶賛する盛岡とはどんな場所なのか?とても興味を持ちました。


 すばらしいのは、このコーチングに情熱を注ぐHさんの姿に影響され、Hさんのお嬢さんまでコーチングの勉強を始められたことでした。これはなかなかすごいことです。今回の盛岡旅行で、お嬢さんにもお会いすることができ、コーチング談義に花を咲かせることができました。お父様同様、まことに礼儀正しく前向きでさわやかなお嬢様です。また、奥様までご一緒くださり、一家で歓待してくださいました。


 盛岡の地では、まだまだコーチングが認知されていない状況で、コーチングを学ぶ機会も少ないということです。この美しい街で、新緑をわたる風のようにさわやかなお二人がコーチとして活躍する。父娘で一緒に盛岡にコーチングを普及する。いいかも!
考えただけでもわくわくしてきました。


 京都の鴨川を彷彿とさせる中津川のほとりで食事をしながら、Hさんとまたひとしきりコーチングの話で盛り上がりました。気づくと、6時間も語り続けていましたので、お店のご主人もあきれていらっしゃいました。
“Hさん、ぜひ、盛岡でコーチングを広めてください。Hさんはすでに盛岡のパイオニアです。お嬢さんと一緒にコーチングの第一人者になってください”
「え? そうですね。そうなりたいですね~」
“将来ね、盛岡でパァ~っとコーチングが広まる。その火付け役は誰かって言うと「H親子だよ」って言われるようになりますよ。それで、「どうやら、あのH親子のバックには札幌の石川さんっていうコーチがいるみたいよ」って言われる。これがね、私の夢なんですよ~”
また、調子よく私がしゃべってしまいました。
「・・・はぁ~、なるほど。いや~、感動しました」
“あの、感動は私の専売特許(?)なんですけど”
「石川さんにそう言われると、にわか現実的な感じがしますね!なんかモチベーション上がってきました!」


 そういえば、私が京都から札幌に引越してきたばかりの頃、私のコーチにも言われました。
「あなたは、北海道一のコーチになる人だ。あなたが北海道に引越してきたおかげで北海道にコーチングがもっと広まるんだよ」
何をもって一番と言うのかは未だによくわかりません。でも、札幌に何のビジネスの基盤も持たないままスタートを切った私の背中を確実に押し続けた言葉でした。
たまには、コーチがプレーヤーに夢を語ってあげる。これ、けっこういいかもしれません。


 あたたかいHさんご一家、美しい盛岡の地に、心から感謝です。ありがとうございました。

小岩井農場の羊たち まるで京都?!中津川河畔 満開*盛岡城址の桜

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