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コーチ石川の感動日記

90.コミュニケーションの達人

カテゴリー:日時:2005年08月29日(月)

 我が家は札幌駅から徒歩20分、自転車5分(がんばれば)の便利なところにあります。元気なときは歩けるのですが、荷物の多い出張帰りはダメです。つい、タクシー乗り場に足が向いてしまいます。でも、タクシーだと1メーターぐらいなんです。駅前でタクシーの長蛇の列に並んでやっとお客を乗せた運転手さんに住所を告げるのはちょっとためらわれます。「せっかく待ったのに、そんなに近いの?」と思われるんじゃないかと気を使ってしまいます。


 なので、いつも枕詞を使います。“近くて申しわけないんですが、、、”。
ちょっとがっかり、という運転手さんもいます。私が勝手にそう思っているだけかもしれませんが。時々、愛想のいい運転手さんにあたるとほっとします。
「なんもなんも」。北海道弁で歓迎してくださると心あたたまります。


 私の大きな荷物を見て、親しげに声をかけてくる運転手さんもいます。
「“おかえりなさい”ですか?“いらっしゃい”ですか?」
“ああ、今、札幌に戻ってきたところです”
「そうですか~!おかえり、なさい。お疲れ様~!」
(↑文字だけだと口調を十分に再現できないのが残念なのですが、、、)
ああ、なんとあたたかい言葉でしょうか。疲れた身にはそれだけでジーンときます。


「札幌も、涼しくなったね。もう秋だね!」
親しげに話しかけてくださいます。
「お客さん、出張多いんですか?」
“ええ、けっこう多いですね”
「そうですか。立派だね~」
“いや、別に、そんな、立派ってほどのことでは・・”
「あちこち飛び回ってらっしゃるんだね~。がんばってらっしゃるんだね~。よくやってらっしゃるね~」
“いえ、それほどでも・・・。でも、8月はけっこうきつかったですね~。この前はね、稚内に行きましてね・・・”
運転手さんの愛想のよさについつい口も軽くなっていく私です。


 あっと言う間に自宅に到着。
「はい。お帰りなさい。今日はゆっくりお風呂に浸かって、休んでくださいね!」
最後まであたたかい運転手さんです。
“運転手さん、おつりはいいですから”
こんなとき、つい思わず言ってしまう私です。愛想のいい人には本当にかないません。わずかな出会いの中でも、相手をいい気分にさせるコミュニケーションがとれることは大きな「宝」だと感じます。


 そういえば、北見駅でつい「宝くじ」を買ってしまったおばちゃんもとっても親しみのこもった応対でした。買う気のなかった私を「この人から買ってみようかな」と思わせた愛想でした。私が選んだ「宝くじ」を金ピカの招き猫の上において、「当たりますように」。両手を合わせて20秒ぐらい拝んでくれました。(おかげでかどうかはわかりませんが、3300円当たりました!)


 つかの間出会う人でも幸せな気分にさせられる。そんな人でいたいですね~。

89.今年も感動:ありがとう!

カテゴリー:日時:2005年08月21日(日)

 19日(金)の夕方:仕事で立ち寄った札幌市役所のロビーは、黒山の人だかりでした。甲子園のテレビ中継を皆が熱心に見つめています。準決勝、延長戦最後の守りに入ったところでした。思わず、立ち止まり一緒になって観戦。最後の三振に、皆で拍手喝采!今年も、駒大苫小牧高校が決勝戦進出を決めた瞬間でした。


 20日(土)の午後:よりにもよって、なんでこんな日に予定が入っているのか?15時までテレビ中継を見て、後ろ髪引かれつつ、勝利を信じて外出。地下鉄大通駅のホームで電車を待っていると、通りすがりのおばちゃんが、
「今、勝ったそうですよ!」。携帯電話を握り締めて教えてくれました。
“え?ホントですか?”
「ええ、今、うちから連絡がありました!」
“そうですか~。よかったですね~”
「本当にすごいことですよね~」
しばし、通りすがりの者同士で盛り上がりました。
街行く人たちと、道民同士の一体感を感じる場面をここ数日何度も味わいました。


 帰宅して、ビデオ録画を見て、さらに感涙。勝っても負けても泣ける。これが高校野球の醍醐味です。「この試合しかない。これに負けたら夏が終わる。今しかない!」。この想いで、全力を尽くす選手たち。どんなゴロでも全力疾走。ヘッドスライディングでベースに飛び込みます。負けても悔いはないでしょう。


 今年も、駒大苫小牧の選手たちは、「あきらめない気持ち」を教えてくれました。終盤に5点差をつけられても逆転する。「もうムリ」,「そんなこと普通できない」という壁を突破していく勇気を与えてくれました。「あきらめなければやれる」。去年の優勝に力づけられて、会社を再建した方もいらしたそうです。まだ若い選手たちがどれだけ多くの道民を力づけたかは計り知れません。


 自分が「やる!」と決めたことを「やれる!」と信じて全力を尽くす。その姿にこそ、人は感動し、力づけられるのでしょう。今、私たち大人はどれだけの想いで目の前のことに向かえているのでしょうか。「やる!」, 「やれる!」というところに立っているでしょうか。この選手たちに負けないぐらい多くの人を力づける仕事をしたい!またテンションを上げている私がいます。


 この夏も、北海道に優勝旗を持ち帰ってくれてありがとう。大きな感動、ありがとう!

88.叱り分ける

カテゴリー:日時:2005年08月16日(火)


ついにここまで到達しました!


 思い起こせば半年以上も前のこと。冬休み期間中に、高校2年生の就職セミナーを担当していたときのことでした。その日の生徒さんは、みんな元気、活発。セミナー時間中も落ち着きなくソワソワした態度です。退屈なのか、テキストに落書きを始めたり、机の上に突っ伏したりしています。注意しようかとも思いますが、「まあ、他の人に迷惑をかけているわけでもないのでいいか」。
 

 休み時間には、外は雪だというのに、制服のまま飛び出して駆け回っています。本当に元気な生徒たちです。靴やズボンに雪をつけたまま、ドヤドヤと入ってきます。その日は、学校ではなく、市の施設を会場に借りてセミナーを開催していました。一般市民の方も出入りされる場所です。生徒たちが持ってきた雪で廊下は水びたしです。その上を、他の利用者の皆さんが滑らないようにおっかなびっくり歩いていかれます。これには、私もカチンときました。


 「みんながとても元気だということはすばらしいことだと思っています。こんなに寒くても外を駆け回ってくる元気があるなんて、私はすごいと思う。だけど、この建物は、一般の方も出入りされる場所です。廊下が水浸しで、歩きにくくて迷惑なさっています。みんなだけが使っているわけではないんです。どんなに元気でも人に迷惑をかけることは、マナー違反です。今日、社会人になるための勉強をしに来ているみんななのに、社会人らしくないのは、ものすごく残念です。今、廊下を汚してきた人たち、掃除してきてもらえませんか?!」


 セミナーの時間中でしたが、私はかなりきつい口調で叱りました。が、生徒たちは納得してくれました。数名がモップや雑巾を借りてきて、廊下を拭いてきれいにしました。その後、セミナーを再開しました。これだけのことでしたので、私もすっかりこのことは忘れていました。
 

 半年後のこの夏、また同じ会場で高校3年生向けのセミナーが開かれました。今回は、私は日程が合わず、講師として出向くことはできませんでしたが、この回を担当された先生が、私にこんな報告をしてくださいました。


 「前回、元気のよかった2年生、覚えてますか?あの子たち、3年生になって今回もまた参加してくれていました。そうしたら、石川さんに叱られたことを覚えていて、『ここには雪を入れちゃいけないんだよ』ってお互いに言い合ってるんです。夏なのにね、おもしろい子たちですよね。ちゃんと覚えてるんですね」


 私はなんだか胸が熱くなりました。「いけないことはいけない」と言ったことをあの子たちは半年たってもちゃんと覚えていてくれたんだ。相手を認めた上で、「なぜいけないのか」を伝えれば、相手はちゃんとわかってくれる。


 「叱る」と「怒る」は違う。とよく言われます。たしかに、コーチングの中には、「叱る」も「怒る」もありませんが、「叱る」ということをあえてコーチングのスキルに置き換えて言うとすれば、「相手の成長を期待して、強く要望する」ということでしょうか。根底に、「相手に対する期待」があれば、相手はわかってくれます。そして、叱る側の叱る基準のようなものも必要なのではないかと思います。「やろうとしてうまくいかなかったこと」に対しては私は絶対に叱らないようにしています。それを叱っては、相手はもうチャレンジしなくなります。その代わり、「他人に迷惑をかけたとき」はがっつり叱ります。叱り分けることによって、相手も、「なぜ叱られたのか」納得してくれるように思います。

夕日のノシャップ岬 これ以上北に日本はありません サハリンを臨む:氷雪の門

87.クライアントさん名語録

カテゴリー:日時:2005年08月07日(日)


盛夏の道庁:最近、札幌も暑い夏です。


 出会うクライアントさん、研修受講者の皆さんは、本当にすばらしい方がたばかりと実感します。お話を聴いているうちに、コーチの私の方が、思わず目からウロコです。“う~ん、なるほど!”教えられることがたくさんあります。今日は、そんな皆さんの名言をいくつかご紹介します。


☆管理職Aさんのお言葉:
「部下を変えるのは、やっぱり『深くかかわること』。マネージャーの仕事は、コミュニケーションをとること。これに尽きる。技術は要らない。ハートだけ!」


☆コーチJさんのお言葉:
「コーチングした後は、うまくいってもいかなくても、その後は充実感がある。基本的に“人が好き”。この人が大好き、この人の話を聴きたいという気持ちがあれば、相手は応えてくれる。ベースにその人のためという気持ちがあれば、どんな言葉でも伝わる」


☆営業職Mさんのお言葉:
「お金を払ってでもコーチングを受けたいと言っている人が、コーチングで成果を出せないわけがない。毎週毎週、自分の成功を信じてくれている人と会話をして、結果が変わらないということは絶対にない」


☆某高校のT先生のお言葉:
「“聞く”と“聴く”の違いは、間に「づ」があるかないかなんですね。“聴く”とは“気づく”ことなんですね。“見る”と“観る”の違いは、間に「え」があるかないかなんですね。“観る”とは“見える”ということなんですね」


☆某病院のF先生のお言葉:
「上司の部下に対する基本的スタンス“信・認・任”(信じて認めて任せる)という文字は、人と人との間に“言葉”があるんですね。そして、“忍”という字も含まれているんですね。私にはどうもこれが苦手だと思いました」


 思わずしびれます。皆さん、本当~にすばらしい感性をお持ちです。このネタ、いただき!です。皆様との出会いに、心からありがとうございます。


ハマナスの花~*

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