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コーチ石川の感動日記

93.太陽は偉大!

カテゴリー:日時:2005年09月29日(木)


美しい雲海:ただひたすら荘厳です


 マウイから戻って、まためまぐるしい毎日がスタートしています。大地からもらったエネルギーでますます元気です。


 マウイ滞在何日目かに、「ご来光を見に行こう!」という話になりました。朝3時に起き、真っ暗な中、4時に車で出発。ハレアカラ(ハワイ語で『太陽の家』という意味だそうです)という休火山の頂上を目指しました。標高3000メートルですから、けっこう立派な山です。富士山で言うと7~8合目あたりでしょうか。でも、頂上まで車で行けてしまうんです。


 頂上に到着するとすでにご来光を待つ人たちでいっぱいです。あたりはまだ暗闇です。黒い山並みしか見えません。しかし寒い!とにかく寒い!着込んできたつもりですが、ぜんぜんダメです。毛布をかぶっている人もいます。なるほど、かしこい!それにしても寒い~!冷たい風に耳がちぎれそうです。首に巻いていたストールを頭からかぶって耳を守ります。しだいに空が白んでくるのですが、容赦なく寒い!う~、早く昇ってくれ~。頬かむりをして寒さに耐えている私は、まるで修行僧の気分です。


 やがて、東の空からオレンジの光がもれてきます。おお、昇るぞ!しだいに周りの景色が見え始めます。すごい!こんな噴火口になっていたのか。雲海もピンク色に染まります。荘厳です。おお、ブラボ~!神様はいる、と心から信じられる光景が眼下に広がります。そして、太陽が顔を出した瞬間、ホントにその瞬間からです。周りの空気が、急にぼわ~っとあたたかくなりました。もう頬かむりをとっても寒くありません。す、すごい!太陽が昇った瞬間にこんなにあったかくなるなんて!太陽ってスゴイ!偉大だ!この感動はちょとこれまでにないものでした。身を切るような寒さに耐えた後だからこそ、よりいっそう太陽のあたたかさが身体のすみずみにまで染み渡ります。


 う~ん、つらく厳しい時期があってこその感動!あんなに寒くなかったらきっとこんなに感動はしなかったでしょう。道程がつらい分だけゴールの喜びは大きい。あらためて実感しました。サンライズ・ウォッチング、おすすめです。

明けてきました あともう少し。まだ寒い~。 ついに昇った~!
あったかいです~。 まぶしいです~。 ご来光パワーでますます元気!

92.「信じる」ってこういうこと

カテゴリー:日時:2005年09月18日(日)


札幌は秋:ななかまどの実


 この9月、久しぶりにまた大学で集中講義をさせていただきました。大学生の皆さんにコーチングをお伝えすることは、おもしろくて辞められません。コーチングの考え方、スキルを学ぶことで、どんどん意欲的になっていく学生の皆さん一人ひとりに無限の可能性を感じずにはいられません。
“へぇ~、そんなふうに感じとったんだぁ~”と、こちらも新鮮な気づきをもらえます。


 講義の中で、ある演習をやろうとしたときのことです。この演習は、まず、誰か一人の学生に前に出てきてもらって、皆の前で話をしてもらう、というまことに勇気の要ることをお願いしなくてはなりません。
“誰か、前でお話をしていただける方いませんか~?”
と言ったところで、勇気をもって自ら手をあげることはなかなか気合いの要ることです。それはわかっています。私が向こう側に座っている立場なら、やっぱりためらわれます。案の定、誰も自発的に名乗り出てくれません。


 困ったな。どうしようかな。でも、私は学生の自発性を引き出す役割でもあるんだし。指名しては強制的にやらせている感じだ。もうちょっと待ってみようかな。
“誰か、お願いできませんか?”
私はニコニコしながら待っていましたが、内心はあせっていました。このままでは時間だけが過ぎていきます。じっとうつむいたまま固まってしまっている学生もいます。誰も手をあげなければ指名される。それだけはイヤ!そんな心の声も聴こえてきます。


 もしかしたら、5分ぐらい待ったかもしれません。誰か必ず出てきてくれる、それを信じて待とう。「自発性」を扱う授業をしているんだから、指名するのだけはやめよう。私の心の中はその一点張りでした。・・・ようやく、観念したように、一番後ろの学生さんが手をあげて前に出てきてくれました。よかった!ありがとう!
この学生さんは、皆の前で堂々と立派に話してくれました。おかげで演習もうまくいきました。


 この日の感想レポートにこんなことを書いてくれた学生さんがいました。
「先生が、・・・の演習の時に、自ら手をあげる人を待ち続けた後で、“自ら進んで出てきてくれる人が必ず出てくると信じていました”と言った時に、信じるってこういうことなんだと思いました。コーチングを教える先生が、結局は指名してしまうのでは説得力がありません。先生は、自ら生きてコーチングの姿勢を示してくださったんだと思いました」。


 私の想いをこんなふうに受けとめてくれた感性に、心から感動です。ありがとう!

91.まず尊重

カテゴリー:日時:2005年09月11日(日)


私の散歩コース:知事公館


 気がついたら9月に入っていました。昨日どこにて、明日どこにいるのかも思い出せない毎日を生きています。多くの方がたと出会い、感動を共有できるこの仕事はかけかがえのないものと感じます。日々、達成感、充実感を感じると同時にまた、日々、反省の連続でもあります。


“部下のAさんに素直に話を聴いてもらうために、Kさんはどうしたらいいと思いますか?”
ある管理職の方とコーチングをしていました。
「・・・それが、もう、わからないんです」
“もし、Kさんが部下だとしたら、どういう言い方をされれば、素直に上司の言うことを聴けますか?”
「私はどういう言い方も何も、上司の言うことは納得できれば聴けます」
“Aさんに対するKさんの関わり方で、何か変えるとしたら何ができそうでしょうか?”
「もう、今までに本当にいろんなことをしてきたんです。でも、相手は変わらない。だから、これ以上、何をしていいかわからないんです」
“例えば、こんな言い方に変えたら素直に聴いてくれるかもしれない、という言い方はないでしょうか?”
「それも、いろいろやってみました。でも、ダメなんです」
“ほんと~に、Aさんに対してできることはすべておやりになったんですか?”
「・・・やりました」
“ほんっと~に?”
「やってきたつもりです・・・」
“あの、一つお伝えしていいですか? 変わらない相手が悪いというところにいると相手は変わらないんです。でも、こちらの態度を変えることによって、相手が変わるということはあると思うのですが、どうでしょう?”
「言っていることはわかるけど、・・・納得できない」


 このコーチングは全くうまくいきませんでした。結局、私はKさんから効果的な部下育成の方法を引き出すことができませんでした。ただ、Kさんに「やっぱり、何をやってもダメだ」という無力感を残しただけだったような気がします。


 ふりかえってみると、私は、
“Kさん、あなたに問題あるんです。あなたの態度を変えないとAさんは変わらない”という気持ちで、ずっとコーチングをしていたような気がします。この手の問題の多くは、上司が接し方を変えることによって、かなり解決されます。その経験から、私もKさんにアプローチをしていました。


  “Kさん、あなたが悪い!”。ずっとそのスタンスでKさんと話していました。そんなふうに思われていて、本音や前向きな気持ちが出てくるでしょうか。そうか、、、Kさんは今まで本当にいろいろおやりになってきたんだ。でもうまくいかなかった。まずはその気持ちを受けとめて、やってこられたことを承認してあげるべきだった。Kさんが一生懸命努力してこられたことをもっと尊重してあげるべきだった。自分のことを認めてもらえていないうちから、「行動を変えろ」というアプローチをされても素直に聴けないのは当然のことだ。


 コーチングではまず、コーチの相手に対するスタンスが大事。誰一人まちがっている人はいない。皆、よかれと思ってやっている。それをまず受けとめ、尊重する。
いろいろ偉そうに言っている私ですが、まだまだ修行中です。


ハマナスも実になりました

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