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コーチ石川の感動日記

107.大切な人

カテゴリー:日時:2006年02月28日(火)


宮崎ではすでに桜が咲いていました。


 すみません。すっかりご無沙汰してしまいました。「『感動日記』読まないと、パワー出ないんです」というメールまでいただき、ありがたいやら、プレッシャーやらです。


 この2月は、我ながらよく動きました。3分の2は札幌にいませんでした。しかし、やろうと思ったらやれるものです。体調を崩すことなく、ますます元気で、いよいよ今月最後の出張に出かけられそうです。


 この1ヶ月の間の「感動」はまた数え切れませんが、それはおいおいご紹介していくとして、何より、今回、あちこちに行かせていただいて感じ入ったのは、どこでも非常~に歓待していただいた、ということです。札幌から本州に出張しますと、やはり、「はるばる海を越えて来てくれた!」というお気持ちになるのでしょうか。とても丁重に扱ってくださいます。もちろん、道内でもそうなのですが。


 「先生!苦手なものはありませんか? 何か召し上がりたいものはありますか?」 宮崎では、毎晩、おいしいものをご紹介いただきました。研修中はもちろん、休憩時間にも気配りをしてくださいます。研修のご担当の方が、私を研修室や控え室に案内してくださるのですが、思えば、この研修期間中、私は一度もドアノブに触れないで過ごしました。すべて、先回りして開けてくださいます。


 「遠方からいらした大切なお客様ですので、どうぞよろしくお願いします」。山形では、宿泊先のフロントで、私のことをご担当の方がそう頼んでくださいました。ホームページで私の趣味や好みをチェックしてくださっていて、その土地の焼き物や和菓子を紹介してくださいました。


 思い返せば、私も研修担当として、京都の会社で、全国から先生をお迎えする仕事をしていました。しかし、こんなにまで!きめ細やかな気配りができていただろうか。。。反省もさせられました。このような大切な扱いを受けると、ガゼン、私は、「この方のためにも、いい研修をしよう!」 そんな気になります。研修の出来、不出来、講師選定の良し悪しは、どうしても研修担当の評価につながるものです。私もその立場でしたから、よくわかります。「こんなに親切にしていただいて、なんとかこの方の期待に応えたい」 そんな気になっていきます。


 「あなたは私にとって大切な人です」。そう扱われたら、誰しも、「この人のために!」と思うものです。「人を動かそうと思ったら、その人に重要感を感じさせること」 デール・カーネギーさんも、そんなことをおっしゃっていたような気がします。

 
 人を動機付けようと思ったら、その人を大切に扱うこと。重要感を感じさせること。
あらためて教えていただいた出張でした。出逢いに恵まれました。お世話になりました皆様、心から感謝申し上げます。

2月の札幌(雪まつり) 2月の宮崎(空港) 2月の山形(最上川)

106.ただ聴いてほしいだけ

カテゴリー:日時:2006年02月06日(月)

 “ここまでで、何かご質問はありませんか?” 研修の要所要所で一応、訊ねます。問題意識を持って参加されている方が多い研修ほど、質問が出て、先に進まなくなります。以前は、準備していたカリキュラムが時間通りに消化できないことにイラだったりしていましたが、今は、かえって、ありがたく思います。参加された方の一番知りたいことを扱う。これが、研修の目的だと思うからです。


 「はい、ちょっといいですか?」 朝からひときわ熱心に参加されていた方がまた手を挙げられました。
「部下のことではなく、私の上司のことなのですが・・・」 比較的若い階層のコーチング研修では、この手の質問が非常に多いのです。部下との関わり方よりも上司との関わり方に悩んでいらっしゃる方が多いようです。


 「私の上司が、話を聴いてくれないんです。途中経過をごちゃごちゃ聴かされるのがイヤなタイプなんです。“結論だけを報告しろ!”と言われるので、そうすると、途中で、何かマズイことがあった時、“どうして最初にその経過を報告しなかったんだ?”って言われるんです。こういう上司にはどうしたらいいんでしょうか?」


 ここで、私なりの回答を示すのも一つですが、それが、この方の望む回答なのかはわかりません。私はコーチなので、つい質問をしてしまいます。
“例えば、どんな時にそうなのですか?”
“他にどんな言い方があるんでしょうね?”
私の質問に真剣に答えてくださっているのですが、困っている現状の話ばかりです。正直、私自身もこれ以上、どんなアプローチをしたら、この方の満足いく回答を導き出せるのかわからなくなりました。このままでは収集がつかず、先に進めません。

 
 私は、感じたままのことを伝えました。
“あの、○○さんが話されているのを聴いていて、上司にどう報告したらいいのかということよりも、上司に自分の立場を認めてもらいたいというふうに聴こえました”
「あ、そうです、そうだと思います。そうなんです」
次の瞬間、「今、思ったんですけど、誰かにどうこうしてほしいってわけじゃないんですね。こうしたほうがいい、というアドバイスを求めて、質問したんじゃない。ただ、聴いてほしかっただけだったんですね。自分が今、こういう状態だっていうことを」


 不思議なものです。ここでこの方が投げかけた質問の答えは全く出ていないのですが、どこかすっきりした表情をなさいました。「わかりました。ありがとうございました」。
何がどう収集したのかわからない質疑応答でしたが、私もライブ研修の醍醐味を味わっていました。


 ただ言ってみただけ。ただ聴いてほしいだけ。今、感じていることを知ってほしいだけ。自分の気持ちを受け止めてほしいだけ。
そう思っている人は、周りにもたくさんいるはずです。下手なアドバイスや説教は別に要らないんです。ただ聴けばいいんです。それで、前に向かえる時があります。

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