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コーチ石川の感動日記

113.カチンとくるYouメッセージ

カテゴリー:日時:2006年04月22日(土)


春の気配:ネコヤナギが生けてありました


 ようやく、路肩の雪もとけたようです。淡いグリーンのふきのとうがあちこち顔を出しています。あとは桜が待たれます。


 最近、インターネットを覚えた実家の母が、遠くで活躍する(?)娘の近況をこのホームページで確認してくれているようです。携帯メールまで来ます。恐るべし、IT化の波。しかし、そうは言っても、ときどき電話がかかってきて直接コミュニケーションをとります。


「久しぶり~、元気にしとうかね?」(←出雲弁)
“うん、元気だよ~”
「ホームページ見とると、なかなか忙しそうだね」
“そうだね~。あいかわらずバタバタだね~”
「あんた、最近『感動日記』あんまり書いとらんがね。他の人が書いたもんばっかりだがね」(←典型的な出雲弁)


 !! この瞬間、私の中で「カチン!」と音がしました。
“あのね~、こっちだって忙しいわね。そういう言い方がね~、やる気を著しく低下させるって、お母さん、わかっとる?”(←負けじと出雲弁)
ああ、悲しいかな。「受容」という言葉を知っていながら、コーチと言えども、身内の言葉となると、すべてを受けとめられるわけではありません。思わず、キツイ口調になってしまいます。


 しかし、母。最近、コーチングのセンスを少しつかんでいるようです。
「ああ、そげだね(=そうだね)。ごめんごめん。『たまには、あんたが書いたのも読みたいな~』と思って」 (ちゃんと受容し、しかも、Iメッセージで返してきました!)
“そうそう。そういう言い方してもらわんと、人はやる気にならんわね”


 なぜだかわかりませんが、Youメッセージには、テキメンにカチンと来るものが潜んでいます。素直に聞けません。「あなたは、・・・だね」と言われると、ちょっと責められていると感じる時もあります。「大きなお世話!こっちにはこっちの事情があるのよ」と言いたくなる時もあります。何か言う時は、やっぱり、Iメッセージにしよう。「私は、・・・と思ったよ」、「・・・してくれると、私は嬉しいなあ~」という感じでしょうか。


お母さん、ありがとう。
おかげでまたIメッセージの効果を実感として学ぶことができました。(←Iメッセージ)

最近の私:元気です。ご安心を

112.息子への謝罪

カテゴリー:日時:2006年04月10日(月)

 札幌のコーチ仲間、Sコーチのことを私はいつも尊敬しています。コーチとして、ひたむきに学び、実践、チャレンジを続けられている姿勢にいつも打たれます。そんな、Sコーチからこんなお話をいただきました。おすそ分けです。


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今から10年以上も前のことなのだが、妻から息子に勉強を教えて欲しいと言われた時のこと。息子はまだ小学校の低学年だったのだが、私は『教える』ということにテンションが上昇していた。息子ができなかった算数の問題について、一生懸命解説して・・・


私 :「どうだ?解ったか?」
息子:「うん。解った」
私 :「よぉし!」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
そして数十分後に同じ問題の数字だけを変えて、また息子にやらせてみる。
私 :「どう?できた?」
息子:「解らない」
私 :「だって、さっきと同じ問題なんだよ」
息子:「・・・・・」
私 :「さっき『解った』っていったじゃないか!」
息子:「・・・・・」
私 :「なぜ嘘をつくんだ!!」
・・・と詰問を続けるうちに、息子はボロボロと大粒の涙を流し始める。


息子は嘘をつくというよりも、勉強を教えてくれる・・・という久しぶりの父親とのコミュニケーションが嬉しくて、私に喜んでもらおうという気持ちが勝って「解った」と言ってしまったんだろう。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


先日、家族4人で夕食をとっている時、私は現在コーチングで取り組みたいと思っていることを話した。その時、すでに成人となった息子から不意に、
「僕が子どもの頃、お父さんに勉強を教えてもらったんだけど、その時のやり方はどうだったんだろう?」と問われてしまった。


家族全員のちょっとした沈黙の後で、
私 :「実はね。その時のことを、今はものすごく反省しているんだ。なぜ、あんな教え方をしたんだろう・・・てね。お前には申し訳なかったと思っている」
息子:「ああ・・そうなんだ」


「子育てコーチング教室」を実施する時には、是非この体験談を伝えたいと思う。


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 すでに「時効」と言ってもいい10年以上も前のこと、
素直に謝罪できるSコーチを私は心から尊敬します。

111.「がんばれ」でがんばれる?

カテゴリー:日時:2006年04月03日(月)


4月の富良野はまだ雪でした


 春になり、プロ野球が開幕しました。私としたことが不覚にも今春、スケジューリングに失敗してしまいました。大事な大事な札幌本拠地でのファイターズ開幕戦、私は東京で携帯サイトから応援していました。悔しすぎます。札幌ドームで応援したかったのに!! 連勝したから、よしとするしかありません。


 さて、私たちは、誰かを応援するとき、どんな言葉を使っているのでしょうか? 最もポピュラーな言葉は、「がんばって!」でしょうかね。この「がんばれ」という言葉、英語やドイツ語には存在しないのだと最近読んだ本(※)に書いてありました。じゃぁ、何て言うの?
「気楽にやってこいよ」
「楽しんで!」
「力をぬいてね」
こんな感じだそうです。たしかに、「Take it easy!」とよく言ってますね。


 某社のT社長のところに、ある日、現場に張り付いている20歳の社員Yさんから電話が入りました。深刻な声で、どうやらほとんど徹夜明けの状態のようです。
「現場があまりうまくいっていない気がします」


 T社長はすぐに現場に向かいました。
コーチングを学ぶ前の社長ならきっとこう言ったでしょう、とご本人が報告してくださいました。
「おい、うまくいってないってどういうことだよ。あと少しだろ。がんばれよ!」
しかし、この時、T社長の口から出た言葉は・・・
「何が心配なの? 一つずつ解決していこうか」
冷静に聴いてみると、取るに足らないことばかりだったそうです。
「だいじょうぶだよ。うまくいってるよ。社長が言うんだからだいじょうぶ!」
ようやく笑顔が戻ったYさんが、一言。
「現場を一人で任されていて不安でした」


 T社長は若い社員をそんな気持ちにさせるまで放っておいたことを反省したそうです。そして、激励するつもりで言う「がんばれ!」はかえって、相手を萎縮させる、「だいじょうぶ!」、「リラックスしてやって」の一言がどんなに効果的かを身をもって感じられた、ということです。T社長が最後にYさんにかけられた言葉もすばらしいです。
「電話くれて、ありがとう!」


 今年は、ピッチャーが打ち込まれても、「おいおい、もっとがんばれよ~!」と叫びながら応援するのはやめようと思います。

 (※)「心を鍛える言葉」(白石 豊 著/NHK出版 生活人新書 680円税別)
 おすすめ本です。白石先生は、ファイターズ白井一幸ヘッドコーチのメンタルトレーニングの
 コーチです。

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