コーチ石川の感動日記

81.心配無用!

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富良野のラベンダー:満開まであともう一息でした

 この週末、日本コーチ協会北海道チャプター設立2周年記念イベントでまたまた『コーチング漬け』の2日間を過ごしました。昨年の1周年記念イベントからさらに進化して、今年は4つの分科会も盛り込まれました。ふだん、なかなか例会に顔を出せない私ですが、この時ばかりはと「ビジネスコーチング分科会」の準備段階から関わらせていただきました。メンバーの皆さんとあれこれ意見を出し合って、分科会のカリキュラムを創っていくのはとても楽しい過程でした。

 参加された皆さん同士が、お互いにコーチ、クライアントになって、コーチングを体験し合う、という演習も最後に盛り込むことになりました。
「初めてコーチングに触れる皆さんも多い中で、うまく質問をして引き出しあえるのだろうか?」
我々の間では、そんな疑問がわきあがってきました。
“たしかにそうだよね。何て質問していいかわからなくて、結局、世間話に終わってしまうということはありがちだよね”
そこで、実際に演習に入る前に、我々が簡単なデモをやって、コーチ役が使った質問を一つひとつ板書しておこう、というアイディアが出ました。これなら、質問に行き詰まった時、前のホワイトボードを見れば、何らかの質問を使ってもらえそうです。これならコーチング初心者でもだいじょうぶ!

 しかし、当日。
この演習がスタートした瞬間、我々の期待はいい意味で大きく裏切られることとなりました。10分間のコーチングタイム中、50名の参加者の内、誰一人としてホワイトボードを見る人はいませんでした。皆さん、自分なりによどみなく質問を繰り返し、25組の白熱したコーチング・セッションが行なわれています。

 「コーチングでは、相手を“できる人”として扱うこと」
そんなことを皆さんの前で言っていた我々が参加者を“できる人”として考えていなかったことを反省させられました。変な心配しなくていいんですね。皆さん、ちゃんとできるんですよね。

 「コーチングは“あり方”が大事。コーチがどんな姿勢で相手に向き合うかが成果を左右するのです」
偉そうなこと言ってても、つい、人を小さく見てしまいます。
“参加者を信じて臨む”
これが、今回、参加してくださった皆さんから、私が教えてもらったことです。

 そして、1日目よりも2日目、2日目の朝よりも午後、よりいっそうイキイキと元気になって輝きを増していかれる皆さんに、“コーチングって、本当にその人の元気と魅力を引き出すものなんだ!”と心から実感しました。すばらしい空間を創ってくださった皆さんに心から感謝いたします。

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