コーチ石川の感動日記

22.京都の魅力

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季節感あふれる『紫陽花きんとん』

 お気に入りのお店『杏庵』で、京都の老舗から和菓子職人さんを呼んで、「京の食と文化を楽しむ会」というのがあるとうかがい、たちまち馳せ参じました。目にも美味しい京料理を堪能した後、実際に職人さんが「紫陽花きんとん」を目の前で作ってくださいました。私の拙い写真ではその魅力を存分にお伝えすることはできませんが、とにかくそのお菓子の美しさ、そしてひとつひとつ作りあげられていく作業は、何かの芸術作品を仕上げていくようにも見え、引き込まれました。

 餡玉の周りに、着色したきんとんを貼り付けていく作業は、見ていると、とても簡単そうに見えます。ところが、これがなかなか・・・。あなどってはいけないのです。京都で1年間和菓子教室に通った私の記憶が蘇ってきました。和菓子づくりで一番難しいのは、この最後の成形のところだと私は思っています。和菓子の材料は非常にシンプルです。ですから、先生が作られたお菓子と味にそう大差が出ることはありません。でも、できあがった形はぜんぜん違うのです。先生が作られたものと私が作ったものを並べると格段に私の方がまずそうなのです。

 この日、ご講演いただいた俵屋吉富(創業:宝暦5年=1755年,「雲龍」というお菓子が有名です)の専務がおっしゃっていました。同じお菓子を作り続けて、作り続けて、やっぱり一人前の職人になれるには20年はかかる、と。そして、新しいお菓子を創作していくために、いろんな刺激、勉強を通して感性を磨く。う~ん、すごい!そして、職人ってかっこいい!!

 私が京都に惹かれるのは、こんなところにもわけがありそうです。千年~何百年という伝統を大事に守りながら、ずっとひたむきにひたむきに鍛錬、探求を続ける。そして、さらに新しい感性を吹き込み続ける。ただひたすら愚直に道を究める。このへんに弱いのかもしれません。

 『コーチ道、入口あって出口なし』 だそうですから、あくなき探求は続きます。

 京都は、今日から「祇園祭」がスタートします。7月1日「吉符入り」です。なんと言っても、このお祭こそ、1100年前から続いているのですから、しびれます。

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とにかく美しいです
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できたては美味
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嬉しそう・・・

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