59.断れなくてもOK
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今週は、またがんばりました!月曜日から連日「しゃべる仕事」でしゃべりまくりました。研修の仕事は私にとってスポーツです。1週間続けると体重も減ります。研修の合い間を縫って、新しいクライアントMさんとのコーチング・セッションも始めました。Mさんは実は私の母ぐらいの御歳の方なのですが、とてもオシャレでエレガントでお茶目なそれはそれは素敵な方です。こんなふうに年齢を重ねられるといいなあとあこがれます。
「私は誘われたり頼まれたりすると断れない性格なんですよ。それでしんどくなることもあって、、、時間もなくなって、、、なんとかしなくちゃと思うんですけど。。。」
こんなふうにおっしゃるMさん、お話を聴いていくと、実に幅広くいろんなことをおやりになっています。いろいろやりながらも、ビジネスとしての収入も得ていらっしゃいます。
“すごいですね!好奇心旺盛、行動力がおありなんですね”
「いや、そうじゃないんですよ。私は行動起こすのはすごく慎重で、動くのは苦手なんです」
“よく、それだけのことを始められましたね”
「だから、人に誘われて・・・、断れなくて。自分では始められません」
“お仕事もそうなんですか?”
「そうでしたね、人からすすめられて、、、断れなくて」
“へぇ、じゃあ、今のMさんがあるのは『断れない自分』だったからなんですね!”
「・・・あぁ~、そうかもしれません、ね。そうなんですね!それがよかったのかも・・・。そうか、断れなくて、、、よかったんですね」
“そうみたいですね”
“断れない自分はダメ、なんとか自分を変えなくちゃ”。私もそんなふうに思うと、気分が重くなって、余計に動けなくなってしまいます。“まぁ、いっか。これはこれで役に立ってきたこともあるし・・・”そう思えると身も心も軽くなれます。それに、自分では弱点だと思っていたことが、実は今まで自分を助けてきた、ということはけっこうあるものなのです。そんな私も私。無理に変えようとしなくても自分の見方を変えるとそのままでいいこともあるんです。
Mさんのヘアスタイルはとっても素敵なんです。ストレートのショートヘアでアイボリー色の髪の毛と淡いピンクがかった茶髪が無造作に入り乱れていて、「デザイナーです」と言われても納得してしまうぐらいオシャレです。
“Mさん、髪の毛は染めていらっしゃるんですよね”
「いいえ、何もしてません。そのまま。地毛です」
“え? 白いところも?”
「ええ、そのまま。白髪もそのまま。染めていたときもあったんですけど、染めると、伸びてきたところが変に目だってしまうんですよ。そのままがいいみたい」
“え~!ホントに? 素敵です!!そのままでずっと素敵です!すばらしいです!”(←地毛と知り、急に絶賛する石川)
人は誰しも、本来「そのまま」でいいのかもしれません。“私はこれでOK!”と自分で思えたとき、弱点と見えていたことが強みとして効果的にその人を活かし始める、そんな気がします。