コーチ石川の感動日記

140.動きたくないんだね

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 先日、コーチング講座仲間のK先生のご厚意で、小学校6年生の授業をさせていただきました。『道徳』の時間ですが、テーマは「自分と人との関わり」、つまりコミュニケーションです。6年生全員が、体育館で体育座り(?)をして待っていてくれました。

 一人でず~っと話し続けるのは苦手なので、いつものように、ワークを入れます。
“みんなはどう思いますか? はい!じゃぁ、近くの人と相談してみて!!”
緊張した面持ちで聴いていた子どもたちも、おしゃべりしていいんだとわかると、ちょっとリラックスして友達と固まります。
“どんな話になったの? ちょっと聴かせて!”
小グループの輪に近づいて行くと・・・
「うわぁ~、来たぁ~!」
って、人を化け者みたいに言うんじゃないよ!
どうしても、近づいて意見を求めようとすると警戒されてしまいます。

 あれ? さっきから一人だけ、ポツンと膝を抱えて座っている子がいます。
グループ作るの苦手なのかな? この子はいつも孤立してるのかな? どうしようかな? 私が声かけに行こうかな?
私のその気配を察したのか、近くでグループを作っていた子が、その子に声をかけました。
「こっち、おいでよ!」
声をかけられた子は、それでも、下を向いて膝を抱えたまま動こうとしません。
ありゃ? どうしたのかな? せっかく声かけてくれたのに、やりたくないのかな? そっとしておこうかな?

 その時、声をかけた方の子がこんな行動に出ました。
「わかった、そこ動きたくないんだね。・・・みんな、こっち来てやろうよ!」
自分のグループの子たちを、一人でいる子の方に呼び寄せて、グループを作ってしまいました。

 おお~、なんと!すばらしい!! 小学校の授業初体験で、こんな貴重な光景を見せてもらいました。私は心底感動しました。世の中に「いじめ」という言葉が本当に存在するのだろうかと思えました。

 相手の気持ちを尊重する。でも、放っておかない。相手を動かそうとするのではなく自分が動く。コミュニケーションの本質をつかんでいる子どもたちでした。いい勉強をさせてもらいました。
K先生、ありがとう!

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